第514話 フレーム 🥽



 四角い枠がはじめにあって、有象無象の人間がそこに押しこめられるのか、それとも烏合の衆が押し合いへし合いするうちに、枠のようなものがなんとなく出来上がるのか、そのあたりの後先は存じませんが、いずれにしても現代人に適当は許されず、きっちきちの四角いフレームに合わせて生きる仕組みになっているみたいですね~。


 うまく立ちまわって枠の中央に居座る個体。邪魔邪魔とばかりに隅に押しやられる個体。それも息苦しくなって縁の外に飛び出す個体。どの位置がもっとも人間らしく生きられるのか当該星人にはわかりませんが、よその星の住人から見たら、一目瞭然だよねえなんて思ってみる、猛烈な残暑から一気に冬に突入した早朝のカフェです。




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※より便利な暮らしを追求しての文明(文化にあらず)の発展にしっぺ返しをされ、地球上の各地にオデキのような吹き出物が噴出しています、地中に溜まったヘドロの可視化みたいに……。これからはなんでもかんでもビジネス一辺倒なんですって? 金儲けの苦手な一般市民はよりいっそうフレームの隅に追いやられるのでしょうか。


※某裁判で検事が被告に「家に引きこもっていて社会に貢献できない」発言を繰り返したそうですが、こんなところにも「なにを言っても許される」浅ましい世相が噴き出ているのでは? ちょっとそこのお若いの、そういう暴言は強者に吐きなさいよ!! 上に媚びへつらった返す刀の弱者いじめ、みっともないったらありゃあしない。:->




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