第513話 老人と犬 💡
お似合いのカップルだよね~。ふたりとも美形なのに性格もよさそうだし(笑)、おめでとう!! 芸能人の恋愛や結婚に関心が薄いヨウコさんとしては珍しく晴れやかな気持ちになって、夕方の散歩に出かけました。未明の新宿の鴉みたいな無秩序VS赤ら顔のご高説、どちらもユーモア欠如で美しくないな~と思っていたので。(^^;
すると、うわ~、きれい~!! 傾き始めた冬の太陽に草木の一本一本が影を引いてキラキラしています。よく見ると、みんな芯にほんのり紅を秘めて、来たるべき季節にそなえているんですね。清らかにひそかに輝いている野紺菊や姫女苑、チビ魔女の箒みたいな芒、岸辺や畦に完璧な金の円を咲かせるたんぽぽ……自然は健気だな~。
そういえば空に鳥影が見えないね。にぎやか好きな雀、おとなしい鴉、孤高の鷹、ヒュールルと輪を描く鳶、みんなで申し合わせてねぐらへ帰ったのかな~。と思っているところへやって来たのは、お年寄り&老犬の仲よしカップルさん。たしかあの子、東日本大震災のとき福島の原発事故で引き取られたミックスさんだったよね。
ふと四つ角で立ち止まったふたり。どうやら、おじいさんは左へ行こうとするのに茶の中型犬は「わしは真直ぐ行くばい」とがんばっているらしく、四肢を踏ん張った一徹なフォームから決意のかたさがうかがわれます。と、おじいさん、すぐに迎合。ふたり、何事もなかったように茜色の田んぼのなかをゆっくりと去って行きました。
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※ほんとにもう、この物価高なんとかしてくださいよ、政治を職業とするひとたち。たまのご馳走と奮発したすき焼き弁当、八百円もしたのに中身が貧弱で、つゆだくを泳ぐ金魚状態。じんわりした怒り、静かに膨らんでいきますから。どんな情報も取捨選択されての結果と承知している☆◇マジョリティの沈黙の意味、お忘れなきよう。
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