第437話 こよみ 📅



 ふと気づけば卓上カレンダーの残りが少なくなっています。早ければ来月の初めには来年分が書店や文具店の店頭に並ぶかもしれません。まったくこの節の歳月ときたらあれよあれよと言う間に新幹線のように目の前を疾走し去るのですから、置き去りにされる方はたまったものではありませんね。正月が誕生日の立場はとりわけ……。


 仕事時代には事務所の机に置く暦と携行のスケジュール帳とを併用していました。同じ予定を二回記すので、ときどき一方を書き忘れたりして。(^^; フリーになって卓上暦のみになり、大した予定がないので最小の三か月連用型に落ち着いています。新しい暦を買うと、向こう一年を生き抜く気満々の自分が可笑しくなったりします。




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※午前四時、ご近所の迷惑にならぬように洗面と掃除を済ませてパソコンを開くと、大きく開け放った東側の掃き出し窓から寒いほどの冷気&かそけき虫の集く声。そういえば虫の闇という季語があったっけ……。あと何年こういう日常を送れるのかな。加齢への思いは儚さと同行ですが、いつか終わりのあることがありがたくもあって。




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