第414話 ああ、やだ 🏡



 朝カフェの開店前の列に並んでいるとき「なにを読んでるの? 勉強してるねえ」とつぜん声がかかりました。え?! 顔を上げるとごく至近距離に妙な帽子の見知らぬオヤジの顔。こういう馴れ馴れしさが、すっごくすっごくいやなヨウコさん、むっと不機嫌になります。「なんだ、まだ開いていないのか、開店は何時?」「七時ですっ!!」


 あっちへ行ってオーラを放ったつもりですが、まだなにか言いたげ。とそこへ内側からドアが開き「お待たせしました」女性スタッフさんの明るい声に救われました。観光や移住も多い土地柄ですが、こういう手合いは意外に土地成金だったりします。ジムでもそうでしたが、家庭ではいい祖父を演じているようで、ぞわっとします。



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 一方、この時期には某イベント関連の期間限定の滞在者が出没中。列に並んでいる無関係なひとたちにまで聞こえるような声で蘊蓄を語りたがるのもはなはだ迷惑で「なんせほら、あの連中ときたら、専用の冷蔵庫まで持ち込むから大変なんだよ」というような裏情報をさもギョウカイっぽく語られてもちょっとねえ。((((oノ´3`)ノ


 ねえ、そこのご仁、自分も有名アーティストになったつもりらしいけど、それこそ虎の威を借るなんちゃらかんちゃらでしょう。それに有名人だからってなに? 努力を言うなら一所懸命にそれぞれの道を生きている動植物はみんな同等にエライよね。そんなこともわからないの? まあ、秋風が吹くまでの辛抱ですけどね。(´ω`*)




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