応援コメント

第413話 どうぞお先に 🪻」への応援コメント

  • 体育会系苦手って人、少なくないと思います。しかし、みんな優しいのでしょうか、その声はあまりにもかぼそく、上月様の耳を悩ませ続けた大音声、大音響にかき消されています。
    ネットニュースで、甲子園出場校の「全校応援」が全生徒に強制されている(不参加だと大学進学に関わる評価に影響する!)実態が報じられていました。教育の場におよそそぐわない「命の選別」が大手を振ってまかりとおっているとは、言葉を失います。
    上月様がおっしゃられるように、動物も植物も、生きとし生けるあらゆるものは、等しく一度しかない生を生きています。その命をつかまえて、「応援」するに値する/値しない、と分けることの非人間性が、学校という公教育の場で公然と行われている事実に恐怖します。
    小さくてささやかな、カタツムリのようにゆっくりゆっくり日々を生きる命の声に耳を傾けることがなおざりにされる世の中は、いずれ相応のしっぺ返しが来ることでしょう。
    スポーツの教育的意義は勝敗を越えた云々、という御託をよく聞かされますが、確かに今の世の中が新自由主義に支配されているという現実を認識するのに、これほど有効なツールはないと思います。かくして「競い合うより譲り合う」心情の人が無惨に切り捨てられ、排除されていきます。せめて、自分なりに狸ども共々ちいさな声をあげ続けたいと願っております🐾
    長々とすみませんm(_ _)m

    作者からの返信

    野栗さん、真摯なお心に満ちたコメントをありがとうございます。
    ある芸能ニュースに胸を突かれたのは、幼いころから自分が自分がと言うのが仕事のような世界に放りこまれ(両親の浅慮が問われるべきでしょう)、控えめな性格が業界に合わないと気づいたときは遅かった某タレントさんの苦しみを間接的に見て来たからです。
    体育会系の押せ押せ仲間に「背中が暗い」と明るく(笑)どやされたときのショックが手に取るようにわかりました。
    教室でのいじめを認める認めない問題の錯綜を見るにつけ、学校教育の現場の良識が歪んでいることに胸を傷めております。
    内申書への影響を考えて、たとえ意に添わずとも、少し体調がわるくても炎天下の野球応援に駆けつけねばならない……あまりに滑稽な大人の押しつけですよね。
    かつて、毎夏、莫大な広告収入をあげている系列テレビ局の役員氏に「本気で純情を謳っているわけじゃないよね」と言っていやな顔をされたことを思い出しました。

    編集済