　昨今の朝ドラでにわかに強烈な光を放ち始めたのが、ヒロイン・寅ちゃんの明治法律学校の年上の同級生だった梅子さん。高名な弁護士の夫に人間扱いしてもらえず、公然と妾を持たれ、その夫の介護を終えてみれば父親そっくりの長男・次男に相続の放棄を迫られ、大切に育てたはずの三男はなんと父親の元妾に心を奪われ……。(;_:)

　踏んだり蹴ったりどころではない悲惨さに、寂として言葉もありませんでしたが、楚々としてか弱く儚げ、一方的にいたぶられるばかりと見えていたその梅子さんが、相続という名の縛り（きつい姑や身勝手な息子たちの世話を含む）を放棄して自分ひとりの後半生を歩み出した潔さに拍手を贈った視聴者、少なくなかったでしょうね。

　暴君の夫の横やりを受けて挫折したとはいえ、法律を学んだ経験があるんだから、遅ればせに一念発起して身を立てればいいと思っていたら、どうやらそのとおりに進展する模様で、心療内科の主治医の「過去にとらわれず、いまこのときの生命を輝かせて」の助言を思い起こしながら、わが梅子さんを全力応援したいヨウコさんです。

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