第358話 メモリー 🩴
見聞を広めるなんていうと如何にもな感じになりますが、人間の記憶って想像よりはるかにタフで長生きのようですし、通りすがりの目の端をちらっと横ぎって行った事物や、吹きすぎる風がたわむれに囁いて行ったことごとなど、案外、鮮明に覚えているものなんだなあと、俳句を詠むようになってから、驚きをもって感じています。
記憶の引き出しが無尽蔵に近いので(笑)俳句は歳を重ねるほど有利であることを実感しているのですが、幸運なことにそのよき例がごく身近にいてくださいまして、相当なご高齢であるにも関わらず毎月のアップデート感がすばらしく、え、こんなに新鮮で活き活きとした世界、どこに隠し持っていらしたの?! と驚かされるばかり。
ジムでご一緒させていただいたカメ子さん(若いトレーナーさんたちが「九十代にして、やわな二十代よりずっと筋力がある」と太鼓判)もそうですが、人世の先輩方がよい見本を示してくださると、後進は勇気と希望を持って歳を重ねていかれます。老=衰ではあまりにも虚しいですし、せっかくの生命、あかあかと輝かせたいな。
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