第291話 栄養ドリンクの押しつけ感 💪
自分の仕事は交替がきくから。そう自嘲するミドル世代のサラリーマン氏の机に若い女性の同僚が栄養ドリンクを一本置いて「買い過ぎたので、よかったらどうぞ」というイタイ場面で、またしても、いにしえの情景がよみがえったヨウコさんです。
あのころの事業は、少ないスタッフで多数の企画本数をこなさなければならない、典型的な末期状態に陥っていまして、深夜までの作業はほとんど日常化、それでも間に合わなければみんなで徹夜して乗り越えるという自転車操業をつづけていました。
そんな切迫感が伝わったのでしょう、季節ごとにずっしり重い栄養ドリンクを箱で届けてくださるご夫婦がいました。若いスタッフたちは喜んでいましたが、人工的なあの味&無理やりの励まされ感が苦手なヨウコさんは瓶の後始末も含めて……。(;_:)
♣️
懸命な足掻きも虚しく閉業して何年か経ったころ、レアなベトナム映画を観たくてとなり町の古い映画館に出かけました。一時間ほど運転して、着いてみてびっくり!! いまどき、これほど昭和の匂いを色濃く残す場所があったなんて存じませんでした。
駐車場から案内どおりに進むと、褪せた建物の壁に正視できないような文言のビラがずらずら。チケット売場も分かれていて、どうやらいかがわし系(笑)と良心系の二本立てらしいのです。当然、座席も昭和のままなので、小さくて脚も組めません。
さらに驚いたのは、スクリーン前に館主が登場しての作品解説&禁止事項の指示。館内の飲食(栄養ドリンクを含め^_^)禁止、音を立てない(階下のいかがわし系に響く?)、スマホは液晶も✕(これには拍手)。身動きできない二時間になりました。
🕹️🎲 🕹️🎲 🕹️🎲 🕹️🎲
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます