第202話 木を見て森を見ないひと 🌳



 ヨウコさんの俳句は、虚子の言うところの☆◇俳人には総じて評判がよろしくありません。句会では無点のうえに、ご丁寧な駄目出しまでちょうだいします。たとえば

「胸のうち明かさぬ別れ冬の月」の評は「具体的な悩みを述べよ」とのことで。💦


 書き過ぎを好まないヨウコさんは、散文においてもありったけ述べきらずに含みをのこす志向が美しいよね~と思っています。むろん、読書においても書き過ぎる作家さんは敬遠します。ねえ、ちょっと、おたく、読者を信頼していないでしょう。(^^;


 

      🤺



 仕事時代、新商品のパンフに載せるキャッチを社内公募していましたが、得手と不得手がみごとに二分しました。すなわち、コピーライターのセンスがある詩人タイプ VS 木を見て森を見ないタイプ。省略を許せない後者の説得、なかなか大変でした。



 

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