第157話 魔性の権化たるまつりごと 😈



 なんですか、いま一応、トップの座にある眼鏡のご仁、おこがましくも自らの名を冠する派閥を抜けたそうで、遅きに失したとか、いや、いつものお家芸、その場凌ぎの茶番劇だろうよとか、居れば居たで、抜ければ抜けたで(笑)批難轟々のもよう。


 だいたいからして、派閥なる隠語が一般社会にも罷り通る現実の屋台骨から腐っているのに、保身に汲々の厚顔諸氏は、その滑稽さにも気づかないみたい。パーティ券のキックバック数千万円の🦊🐗から、きっちり取り立ててくださいね、追加徴税。


 あるドラマで「徴税禁止リスト」なるトンデモナイ裏帳簿が某行政に引き継がれている設定になっていますが、国レベルでは桁違いなんていうこと、ないでしょうね。あったら怒りますよ、わたしらちょっとしたうっかりミスでも容赦ないんですから。



      🏺



 それもこれも、この国の近現代を跋扈して来た世襲怪物の負の遺産、それもほんの氷山の一角に過ぎない事実がまことにもって嘆かわしい限りなのですが、今回ばかりは騒動が収まれば元の木阿弥を目論む厚顔諸氏の思う壺にしていいものでしょうか。


 そんなことを考えているとき、明治時代を舞台にした小説の一節に遭遇しました。「政治は、人の魔性の蒸発して凝り固まったもの」おお、まさに言い得て妙ではありませんか。人間の心、持ち合わせていなかったんだ、最初から……空恐ろしいこと。




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