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いやはや、私の凄ぶる浅い知識を動員して考えると、確かに日本の文芸シーンは、薄暗い人間の裏の姿を描写しているような作品が評価されやすいと感じます。
正直なところ、私はそういった作品は、優れた小説の一枠としてしか捉えておらず、薄暗いと深く見えるからより良いのか…その考えこそ浅はかではないかと勘繰ってしまいます。
もちろん、素晴らしい作品はあると思います。ただ、「人間失格」とか「金閣寺」とか「こころ」などは、「百年の孤独」や「ドンキ・ホーテ」や「ファウスト」よりも優れているとでも言うのか(後半の作品も悲劇がありますが、薄暗いというわけではありません)…特定の作品をディスっているわけではなく、ゼロから考えれば人の本質に善も悪もなく、ならば心情を語るのに幸福を語ろうが悲劇を語ろうがどちらも有能になり得るのに、なぜか暗い話が前に出てきやすい日本のシーン…まあまあ、確かに悲劇がない話はスパイスが効いていないと思いますが、ダラダラと長く自らの不幸を嘆いているだけの作品もどうかと…本当の人生は、笑いあり、涙あり…シリアスな日もあれば、次の日にはちゃらちゃら笑ってる…リアルとはむしろそういうものだと思います。
平等にちょっと寂しいのは、みんないつかは死ぬことぐらいです。いや、みんな死ぬんだから、むしろ寂しくないのかな?
なんにせよ、無理をしても書けないものは書けないので、それでいいのではと思います。
作者からの返信
海藻ネオさん、博識を駆使されての胸のすくような応援歌、まことにありがとうございます。(´艸`*)
海外文学を語れるほどの素養はありませんが、数年前、日本文学の古典的なものを読み返してみたとき、多分にナルシスト的な昏さが鼻についてまったく感情移入できず、人生を知らない世代向きの永遠の文学であることを再認識いたしました。
わたしにとっての俳句は即興を旨とし、ふと脳裏に浮かんだ思いを十七文字に置き換えるだけのものであり、小説のような熟考は野暮とすら思っております。
理想は「ひとりジャズセッション」で、自分で呼びかけ自分で応え、胸のなかで情景が響き合う、ただそれだけの泡のようなもの……といったら諸先輩方に叱られそうですが、本音はそういうところですので、お味方に力を得て(笑)これからも軽いスタンスを貫きます。
コンテストは、残念でしたね。
どうしても、選者の好みか左右しますからね。
わたしは、くるをさんの作品好きですよ。
素人目なので、難しい事は分からないし、評価が出来るレベルに無いですけど。
でも、可愛いなぁ、とか、ジーンとくるなぁとか、ああ、季節感じるなぁとか…
そういう私だけの感覚でしか無いんですけど、大好きですね(*^_^*)
作者からの返信
あきこさん、大好きありがとうございます。(*''ω''*)
そのお言葉が最高の栄養剤&お薬になりますよね~。
簡単にちゃちゃっと詠み過ぎると分かってはいるのですが、それが私流なので。
句友にもすごい句を詠む人がいて、真似しようとしてみましたが、駄目でした。
わたしはやっぱり重層な交響曲よりも軽いジャズやポップスが合うみたいです。
「撰者と相性が合わなかった」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
文学作品には、そういう一面があります。
だから、無理に
スタンス変えないでくださいね!
くるをさんには、くるをさんにしか出せない良さがあるのですから!
作者からの返信
結音(Yuine)さん、なによりの応援をありがとうございます。
たしかに、同じ作品を一方は採って一方は……相対評価の文芸ですので、仰せのとおり、たとえ拙くても自分は自分でまいります。(´艸`*)