第62話 会いたい作家 🧃



 日曜日のNHKは恒例大河ドラマのほか『日曜美術館』と『こころの時代』です。

 いずれも個人レベルの当たり外れがあって(笑)がっかりすることも少なくなく。


 ことに昨今の『こころの時代』では宗教を扱うことが多くて興味がないので閉口。

 久しぶりに感銘を受けたのは高齢で芥川賞を受賞した超遅咲きの若竹千佐子さん。


 話題になった受賞作『おらおらでひとりいぐも』は拝読していましたが、ようやく次作が刊行されたそうで、一時間にわたるインタビューは温もりに満ちていました。




      👩‍🦱




 仕事時代の経験からクリエイティブな作業に携わる人にはクセのある個性が多いと感じているヨウコさん、やたら自己主張が激しかったり尖がっていたりは正直苦手。


 かといって、ただ温和なばかりでもアレですが(笑)若いころ教員採用試験に挑戦しつづけた末に見合い結婚して上昇志向の母親を落胆させたという作家はよかった。


 なにがといって、ありがちな「わたしがわたしが」というところがまったくなく、むしろ自信のなさが得がたいキャラになっていて、ほわんとした雰囲気がやさしい。


 こういう人がそばにいてくれたら月に一度はカフェでご一緒し、淡々としながらも深いところで繋がっている理想的な関係が築けるのにな……と心底から思いました。




      🏡




 ただし、二作目はそれぞれの事情を抱えたシェアハウスの数人が主人公だそうで、現代風な設定に、持ち味の岩手弁がどこまで活かせたか、そこがキーポイントかと。


 自認するように極めてわがままな読者が自分勝手にがっかりしないように、慎重なうえにも慎重に拝読するかどうか決めるつもりの、季節の継ぎ目のヨウコさんです。




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