第52話 千日紅の沼田城 🌺
前回の大河ドラマで真田昌幸が「勝手に奪われた」と憤っていた上野沼田城址に、昌幸の長男・信之の正室・小松姫(家康の養女)の痕跡を訪ねたことがありました。
もう十数年前になりますが、中秋の城内には深紅の千日紅が咲き誇り、小松姫自らの陣頭指揮により夫の不在中の城を守ったとされる鐘楼の周囲はことに見事でした。
駐車場に車を置いて歩き始めると、毎朝ウォーキングを日課にしているという地元の女性グループに出会い、親切に案内していただいたことも忘れがたい思い出です。
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幅約七十メートルの河岸段丘上に建つ城郭のぐるりを経巡ったあと、小松姫が眠る正覚寺にお詣りし、その足で利根川を渡り沼田城の支城・名胡桃城へ向かいました。
真田の重臣・鈴木主水が城代をつとめているとき、北条氏の家臣に攻めこまれて城を奪われ、留守中の責めを負った主水は川向うの正覚寺へ奔って自刃を遂げました。
いま深い紅色に咲いている千日紅を見かけるたび、戦国の歴史&その舞台となった沼田城・名胡桃城(こちらの城郭は残っていません)の絶妙な立地を思い返します。
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ちなみに、カクヨムさんの最も古いフォロー友だちとの交流は、歴史小説を執筆なさっている作者がこのときの拙作に目を留めてくださったことがご縁となりました。
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