第九章 予兆
翌月曜日、学校から帰ると、僕は音無瀬から電話を受けた。
(ああ、結城君、頼みがあるんだけど)
「音無瀬さん?珍しいね。何の用?」
(今日の授業のノート、コピーして持ってきてくれないかな?)
「早瀬さんはどうしたの?」
(菜希は今日風邪で学校休んだんだ)
「ふーん(昨日のことと関係なきゃいいけど…)」
(頼むよ。お礼はするから。今日中に持って来てくれるといいな)
「わかった」
コンビニでコピーを取り、音無瀬の家に行くと、彼女はテーブルに座って待っていた。
「これ、今日のノート。テストは木曜日からだけど、大丈夫なの?」
「ああ、ありがとう。大丈夫。テストには出るよ」
「じゃあ、僕はこれで」
「ああ、ちょっと待って。君のノート貸して」
「え、コピーはそれだけだよ」
「お礼」
「?」
疑問に思いながらも僕はノートを音無瀬さんに渡した。彼女はノートのページをめくり、所々にシャーペンで丸を付けていった。
「何それ?」
「お礼するって言ったろ。ヤマだよ」
「テストのヤマ?授業に出てないのにわかるの?」
「ノート見れば十分だよ。じゃあ、ありがとう」
テストは木曜日からだ。僕もそろそろ真剣に勉強しなければならないときだった。彼女のヤマがどれほどあてになるのか疑問に思いながらも、僕は音無瀬さんの家を後にした。
火曜、僕と黒輝はクラス委員会に出席した。新生徒会長となった秋山先輩は見違えるように堂々と所信表明をした。その姿を僕は間近から見た。
その後、僕は黒輝にせき立てられ、カフェ・ノワールに連れて行かされた。
「こんにちは、麻帆さん、こんにちは、マスター」
僕は挨拶して入った。続いて黒輝が入ってきた。
「こんにちは…あれ、白籏先輩じゃありませんか?」
黒輝は驚いて言った。
「こんにちは。また会ったわね、黒輝さん」
「麻帆さんは平日はここで働いてるんだ。ここのケーキもフレーズ・ルージュのなんだぜ」
と、僕は教えた。
「ご注文は」
「ガトーショコラとBブレンドのセット」
黒輝が答えた。
「僕はメキシコとフランポワーズムース」
と、僕は注文した。
「かしこまりました」
と、言って麻帆さんは下がった。
「麻帆さんって先々代の生徒会副会長で、先代の魔導師総代なんだってさ」
「そうらしいね。部室に先輩達が撮った彼女の写真が一杯残ってるよ。姫野先輩はもっと多いけど…あれ…?」
「どうした、黒輝?」
黒輝は店の奥の角に張られた古いポートレートに目を留めていた。
「あの写真も部室に残ってる…確かY・Yってイニシャルが書いてあった…」
(Y・Y…ユキノブ・ユウキ?)
「お待たせしました…どうしたの?ああ、あの写真?」
「あれはひょっとして麻帆さんの…?」
「ええ、母の写真よ」
「と、撮ったのはもしかして僕の父…結城行信じゃありませんか?」
「そうだ。もう二十年くらい前のものになる」
気が付くとマスターが立っていた。
「マスターも慧傳学園の出身だったんですか?」
「そうだ。行信も、私も、白籏も、佳帆も皆同級生だった。だが、行信は東京の写真学校に、白籏はフランスに修行に行き、佳帆も白籏の後を追って行った。二十年も経ってその子供達と知り合いになれるとは思いも寄らなかった…はて、お嬢さん、いい目をしているね」
マスターは回想から立ち戻って黒輝に目を留めた。
「私が?私はただの遠視ですけど…」
黒輝が答えた。
「昔の行信の目に似ているな…」
(うーん、別に似てないと思うけど…)
「さあ、もう帰るぞ」
僕は黒輝に呼びかけた。
「ごちそうさまでした」
「あの、お勘定は別々に?」
麻帆さんが尋ねた。
「いや、一緒で」
「え、奢ってくれるのかい?」
「ばか、お前が誘ったんだから、お前が払うんだよ」
僕は黒輝に勘定を押しつけた。
「…わかったよ。君には世話になってるからな…」
「お嬢さん、ちょっと待った」
マスターが黒輝を呼び止めた。
「これを持って行きなさい」
マスターはウェッジウッドの箱を差し出した。
「あ、ジャスパーウェア!でも、それは魔導師候補生しか貰えないって小野寺先輩が」
「小野寺?…ああ、美術部の魔導師ね」
麻帆さんが言った。
「え、小野寺先輩も魔導師?どおりでセクトのこととか詳しいと思った」
「いや、君ももう既に魔導師だ」
マスターが黒輝に言った。
「ええっ、黒輝も魔導師?」
「そうかなぁ、私に魔導師の資格があるとは思えないけどなぁ…」
そう言いつつ黒輝は箱を受け取った。
「大丈夫、過去十数年来、ギルドの候補生、魔導師の認定はマスターがやってきたのよ。マスターの目に狂いはないわ」
麻帆さんは確信を込めて言った。
麻帆さんはマスターに全幅の信頼を置いているんだなぁ、と僕は改めて思った。
木曜日から期末テストが始まった。試験のレベルは相当高かったが、驚いたことに音無瀬のヤマはことごとく当たっていた。
日曜日の朝、僕は叔父さんに呼ばれて沙織の家に行った。
「おはようございます」
玄関で挨拶すると、美佐枝叔母さんが出た。
「あら、信ちゃん、おはよう、ひさしぶりね」
「あのう、叔父さんに呼ばれたんですけど…沙織は?」
「沙織は今日も部活で高校に行ったわ。父さんはまだ朝稽古中。それより信ちゃん、朝ご飯は?」
「食べてきました。コーヒーとトーストを」
「まあ、育ち盛りなのに、それだけじゃ足りないでしょ。だから毎日うちで食べればいいのに…食べていらっしゃい」
「いえ、結構です。それより、稽古が終わるまで道場で待ちます」
そう言って僕は白峰流柔術の道場に入った。この道場に入るのも久しぶりだ。子供の頃はよく通ったものだが。
道場の中では異様な光景が展開されていた。
道場主の継道叔父さんが背中を向けて構えている。向き合っているのは、木刀を構えた少女だった!
体は小柄で沙織より少し大きいくらい。セミロングの髪を白いヘアバンドで束ねて、瓜実顔に大きな目を見開き、小さな口をきっと結んで、叔父さんの隙をうかがっている。
叔父さんが横に回り込もうと動いた瞬間、少女が、
「はっ!」
と、気合いを発して叔父さんに斬りかかった!
叔父さんはわずかに動いて木刀の切っ先をかわし、少女に飛びつこうとする。が、少女は木刀を翻して叔父さんを背中から打ち据えようとする。
しかし、叔父さんは木刀の軌跡を見もせず、両手で木刀を挟み取り、腕を返して木刀を少女の腕から絡め取り、木刀を投げ捨てると少女の正面から抱きつき、一瞬にして右腕を羽根折固めに極めてしまった。
「まいった!」
少女が叫ぶ。
四囲を囲んでいた門下生からどよめきが漏れる。
「これが無刀取りから羽根折固めの流れです」
立ち上がった叔父さんが門下生に解説した。
少女は木刀を拾うと一礼して下がり正座した。
「ありがとう、鏡子君」
叔父さんが声をかけると鏡子と呼ばれた少女は黙礼した。
「剣道三倍段と言って、無手の武術は得手の武術の三倍の段数があって初めて対等に戦える、と一般に言われていますが、古流武術は得手の相手とも対等に戦う技を工夫し、研鑽してきました。
平和な時代にあってはもはや無用の技のように思えますし、第一ピストルが相手では無手ではかないようがありません。これはまあ、頭の隅に置いて、もしもの時の参考にしてください。では、いつものように組み手の稽古始めっ!」
叔父さんのかけ声で、門下生達は立ち上がり、二人一組で稽古を始めた。叔父さんは道場の隅に座り、タオルで汗を拭った。鏡子さんは叔父さんの脇に正座していた。
「やあ、シノブ君、待たせたね」
叔父さんは、正座して待っていた僕に声をかけた。
「紹介しておこう、慧傳学園剣道部二年の出雲鏡子君だ。今日は特別に来て貰った」
「初めまして。出雲鏡子と申します。お噂はかねがね…」
床に手をついて出雲鏡子さんは丁重に挨拶した。
「は、初めまして、先輩も慧傳学園ですか。美術部一年の結城シノブと申します」
僕も床に手をつき頭を下げて言った。
「シノブ君、彼女は古流剣術の草薙流の宗家の娘さんでね、従兄は高千穂流弓術の高千穂家の息子さん、慧傳学園弓道部の高千穂眞弓君だ。どっちの家とも先代からの付き合いでね。」
叔父さんは笑顔で説明した。
(二人とも魔導師ギルドか…)
僕は思った。
「でも、先生、さすがにお強いですね。私、本気で一本取るつもりでかかってまいりましたのに、手も足も出ませんでした」
出雲さんが叔父さんに言った。
「いや、こちらこそ、紙一重だったよ。普段使っていない技を使うというのはやはり難しいものだね…」
叔父さんは苦笑を浮かべて答えた。
「さて、私はちょっとシノブ君と話があるが、君は母屋に美佐枝がいるから、お茶でも飲んで行ってくれたまえ」
叔父さんは出雲鏡子さんにそう言った。
「御言葉に甘えさせていただきます。結城先生、今日は勉強になりました。じゃあ、シノブ君、お先に」
そう言って出雲さんは木刀を手に歩み去った。
「さて、話というのは沙織のことなんだが…」
庭を向いて叔父さんは話し始めた。
「は、はぁ…(やっぱり…)」
「合気道部に入ったそうだが、おとなしくやっているだろうか?」
「え、ええ、皐月祭でついうっかり先輩を投げてしまった、とか言ってましたが、その後は特に不祥事などは…」
「そうか、あの子は頭に血が上ると見境がなくなるからね。間違って喧嘩になって相手に怪我をさせるくらいならまだしも、あの子は白峰流を子供の頃から学んでいる。その気になれば、人を殺めることさえ出来る子だ」
「ま、まさか、考えすぎですよ、中学の時の喧嘩だって、相手を捻挫させたことが一度あっただけじゃありませんか。それも、相手から仕掛けられた喧嘩で」
「…そうだな。だがもしもの時は沙織を止められるのはシノブ君、君だけだ、よろしく頼むよ」
「はあ、でも、僕も四六時中一緒にいるわけではありませんし、できるだけ気を付けるようにはしますが…ところで、叔父さんも叔母さんも、慧傳学園出身ではありませんでしたよね」
「ああ、違うがそれが何か?義兄さんはそうだがね」
「知っています」
(二人ともセクトのこととかは知らないわけだ。もし、沙織がセクト争いとかに巻き込まれたとしたら、僕はそれを止めることが出来るだろうか?僕に百合華さんみたいな魔導師の力があったら…そうか、僕も魔導師候補生だったんだ。候補生ってどうやったら魔導師になれるんだろう?)
「シノブ君、どうかしたのかね?」
叔父さんの言葉に僕は我に返った。
「い、いえ、なんでもありません。沙織のことは、僕や先輩方が注意していますから、あまり心配しないでください」
僕はセクトのことを話してみようとしたが、どうしても口にすることが出来なかった。
後で気付いたが、これも審判者の禁術だったのだ。
「そうか…よろしく頼むよ」
叔父さんの話はそれで終わった。
居間に戻ると、叔母さんと出雲鏡子さんがお茶を飲みながら談笑していた。
「あら信ちゃん、お父さんはなんて?」
「沙織の面倒をよく見てくれって」
僕は出雲さんの手前、どんな面倒かは言わなかった。
「そうでしょうね。私もそう思うわ。だから信ちゃんには無理言って同じ慧傳学園に入ってもらったんだから…」
「いえ、今は感謝しています。慧傳学園に入れたことに(百合華さんにも会えたし…)」
「そう、よかったわ、そう言ってもらえて。沙織のことはくれぐれもお願いね」
その時、玄関のチャイムが鳴った。
「あ、お客様だわ。私は席を外すけど、鏡子さんと信ちゃんはゆっくりしていって…」
叔母さんは、自宅で整体術を営んでおり、予約制で度々お客が訪れる。
「ありがとうございます。そうさせていただきます」
出雲さんが答えると、叔母さんは居間を出て行った。
「それじゃ、僕はそろそろ…」
僕が立ち上がりかけると、
「まあ、待って」
と、出雲さんが僕の手を取った。
「実は私、君と話がしてみたかったのよ」
出雲さんは切り出した。
「僕と?初対面なのに?」
「会うのは初めてだけど、君ってギルドでは結構有名人物だから」
「ええっ、そうなんですか?」
僕は驚いた。
「沙織さんの従兄だって聞いてたし、皐月祭の姫野先輩の絵描いたの、君でしょう?いづみが移籍できたのも君のおかげだと聞いているわ。音楽部は面目丸つぶれでいい気味。生徒会役員選挙で勝てたのもそのおかげかもね」
「渓川さんのことは別に僕だけの力じゃ…」
「それに君も魔導師候補生だそうね」
「僕もって言うと、まさか先輩も?」
「…いいえ、私はもう魔導師」
「魔導師!」
僕は驚いて椅子から腰を浮かせた。現役の魔導師に直接会うのは、百合華さん、渓川さん、小野寺先輩、そして黒輝に続いて五人目だ。
しかし、そのうちで魔導師らしさを感じさせるのは百合華さんと渓川さんくらいのものだ。
「私だけじゃないわ。私の従兄の高千穂眞弓も魔導師よ」
「ああ、弓道部の…あの、魔導師ってどうしたらなれるんですか?」
「それは人それぞれね」
「先輩はどうやってなったんですか?」
「それは…恥ずかしくて言えないわ」
出雲さんは顔を赤らめて答えた。後で祐二に聞いたところによると、出雲先輩は高千穂先輩と付き合っている、と言う生活向上委員会の情報だった。そのことと何か関係あるのかも知れない。
「魔導師ってどんな力があるんですか?僕が見たのは百合華さんの壁抜けと…渓川さんの歌も魔導師の力ですか?(早瀬さんのカップ修復もそうかも知れないけど、彼女はまだ魔導師と認められていない)」
「それも人それぞれだけど、いづみの歌もそうよ。姫野先輩の力はとても多才で強力だと聞いているわ。私の力は…人並みね」
「…あの、魔導師って何のためにいるんでしょう?その力は何のためにあるんですか?」
「セクトの勢力争いに使われることもあるけど、最終的には林檎祭のためね」
「林檎祭って秋の体育祭でしたよね」
「表向きはそうだけど、本当は学園がセクトごとに分かれてあるものを争うの」
「あるもの?」
「…ごめんなさい。これは魔導師を除いて当日まで禁句なの」
「でも、去年、林檎祭に参加した先輩達なら誰でも知ってるんでしょう?」
「このことは「審判者」の禁術が施されているから絶対に誰も口には出来ないの」
「「審判者」?」
「先生方よ。特に校長先生は「審判者の長」だから、その力は強大よ」
「あのひるあんどんが?…もしかして皐月祭までセクトのことを秘密にするのも審判者の禁術?」
「そうよ。でも「林檎祭」の禁術ほど強力ではないから、魔力のある者ならある程度はしゃべれるけど…それじゃあ…」
そこまで話して、出雲先輩は、立ち上がった。
「さようなら。私の勘では、君も君の従妹も近いうちに魔導師になれると思うわ」
「え、じゃあ、沙織も魔導師候補生?」
(林檎祭はセクト同士の争い…いったい何を争うんだろう?…そして魔導師になるにはどうすれば…)
翌月曜日、期末テストの結果が発表された。一年の一位はA組の佐川と音無瀬が同点だった。僕は十五位。二割は学業推薦で入っているうちの高校で、普通入試の僕としてはまずまずの成績だった。
やっぱり、音無瀬のヤマのおかげかな。黒輝は十九位。早瀬さんは百九位。彼女も音無瀬からヤマを教えてもらっているはずなのに、風邪のせいかな。
沙織は百五十六位、佐伯は二百六十七位で赤点すれすれだった。まあ、こんなもんだろう。
ちなみに百合華さんは三年で一位だった。聞くところによると、一年の時から一位を譲ったことがないという。本当にオールマイティの才媛だ。
翌日、黒輝が皐月祭で発行された文芸部の冊子を持ってきた。巻頭に音無瀬の五十ページの小説が載っていた。彼女、一応文芸部に参加してたんだ。
黒輝が言い淀んだのはこのことだったんだ。僕は家に帰ってからゆっくりそれを読んだが、実に面白かった。彼女の意外な面をまた見せられた思いがした。
もう間もなく夏休みという日、南波先生が今日は西先生がお休みなので、教室で自習するように、と告げて去った。
「おい、ビッグチャンスだぜ」
祐二が僕にそっと囁いた。
「チャンスって何が?」
僕は聞き返した。
「この時間はな、三年G組の体育の時間なの」
「三年G組がどうした?」
「バッカだな、お前知らないのか、三年G組って言ったら姫野百合華のクラスだぞ、今日は水泳やってんだぞ」
「えっ、百合華さんが水泳!」
僕は大声で叫んでいた。
「シィー、声が大きい…って、もう手遅れだな。さあ、見に行くぞ!」
「なに、姫野先輩の水着?」
「おー、俺も見に行くぞ!」
既に、クラスの男子は騒然としていた。
佐上だけは横目で軽蔑の目つきをして、参考書を読んでいた。
僕は佐伯に引きずられてプールサイドに連れて来られた。百合華さんの水着が見たくなかったか?と言えば、ちょっとは見たかったけど。
確かに女子が水泳をしている。百合華さんの姿は…?
「あら、シノブ君」
プールサイドに百合華さんが立っていた。テニスルックもきれいだったけど、水着だとなおプロポーションが際だつ。
「何、今日は美術の授業?」
百合華さんが茶化すように言った。
「い、いえ、自習で百合華さんが水泳だと佐伯に言われて、無理矢理連れて来られて…」
「わ、ばか…」
佑二が僕の口を押さえた。
「あら、そう…」
百合華さんがニコッと笑った。
その直後。
ゴボゴボと音がして、プールサイドから水が噴き上げた!
「うわぁっ…」
男子生徒数人の叫び声が響いた。
「おい、そこの男子、何をしている?」
東先生の声が響いた。
続いて、
「自習は教室でやれと言ったはずですよ…あら?」
南波先生の声が聞こえてきた。
「プールサイドがびしょ濡れ…どうしたのかしら?」
「排水ポンプが故障したんでしょうか?」
佐伯の他のぞきの同級生が皆びしょぬれになる中、なぜか僕だけが水に濡れず、百合華さんは素知らぬ顔で優雅に泳いでいた…
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