第二章 美術部 

 歓迎会が終わった後、僕は美術室に顔を出してみた。


「失礼しまーす」

 と言ってドアを開けると、

「はい、どーぞ」

 と、女の子の声が答えた。


 中では、数人の女生徒が教室のあちこちでイーゼルを拡げて静物やら風景やらを描いていた。ひとりだけ粘土で塑像を造っている人もいた。やはり女生徒だ。


「あの、新入生の結城と言いますが、見学させてもらえますか?」


 僕が言うと、歓迎会に出ていた萩尾さんという部長が、

「は、はい、ど、どうぞ。あ、あの、そ、そっちの壁に…」


「…そっちの壁に部員の作品を展示してありますので、よろしかったらごらんになってください」

 別の部員が引き継いで説明した。


 僕は壁一杯に飾られた絵や彫塑をひとつひとつ丹念に鑑賞していった。

 その中で、特に僕の印象に残ったのは”em”とサインされた一連の風景画だった。


 それらは、皆水彩画だったが、淡い色彩で、繊細な筆遣いで柔らかく表現されていた。まるで童話の挿絵のようだった。


「あの…このemとサインした絵はどなたのですか?」

 僕は部員に聞いてみた。


「あ、あの、その、それは、わた、わたしです」

 萩尾さんがどもりながら答えた。


(やっぱり…)


「やっぱり、部長の絵は誰が見てもわかっちゃうのよね」

「そうでもないわよ。この子見る目があるのよ」

 他の女子部員が会話を交わした。


「それから、僕、ここに入部したいんですが」

 僕は切り出した。


「え、ほ、ほ、ほ、ほんとですか!」

 萩尾先輩が聞き返した。


「やったー!、これで過去三年間で初の男子部員誕生ですね!」

 女子部員のひとりが快哉の声を挙げた。


「二年の秋山美優です。歓迎するわ。部長の萩尾先輩は知ってるわね。こちらのパステル画を描いてるのが三年の小野寺美登里先輩、こっちの調子がいいのが二年の室伏茜」


「誰が調子がいいって?」

「あんただよ、あんた。で、一番おとなしいのが二年の葉山良子」


 秋山さんが指さすと、一番奥に座って塑像を造っていた女の子が立ち上がり、お辞儀した。


「葉山です。よろしく」


 しばらくして、美術部顧問の山内雅美先生が入ってきて、僕の入部決定の報告を聞いた。


「結城君、君も一躍美術部のアイドルね。まあ、あと二、三人は入って欲しいところだけど、まずはめでたいわね…おっと失言。教師は公正じゃなくちゃね」

 山内先生の言葉(最後のせりふが意味不明だったけど)に僕は答えた。


「ありがとうございます。精一杯頑張ります。皆さんよろしくお願いします」

 僕は大きく頭を下げてお辞儀した。


 それから僕は下校時刻まで、先輩方の創作技法とかモチーフとか、技術論、美術哲学、果ては好きな少女マンガとかラノベ、好きなスィーツ、料理に至るまで色々な話を聞かせて貰った。


 萩尾先輩と葉山先輩は黙々と自分の創作に励んでいた。特に萩尾先輩の下書きなし、対象物なしでいきなり画用紙に水彩で風景を描き付ける技には驚かされた。


 火曜日の朝、一緒に駅に向かう途中、沙織が僕に聞いた。


「ねえ、信ちゃん部活決めた?」

「ああ、昨日美術部に入った」


「やっぱりね」

「沙織はまた柔道部か?」


「柔道部はもうやめた。上級生の下級生いじめが陰険らしくて。合気道部に入るつもりだよ」

「合気道って試合ないんだろう?それに喧嘩なんてやると即退部だぞ」


「なあに、ばれなきゃ平気よ」

「…どうだか」


 沙織のお父さん、僕の義理の叔父さんは、白峰流柔術の伝承者だ。白峰流とは古流柔術の一派で親父の実家が宗家を継いできた。


 先代が祖父さんで親父が跡を継ぐべきところだったが、若い頃親父は家を出て、高弟だった叔父さんが親父の妹の美佐枝叔母さんと結婚して婿入りし、跡を継いだ。


 と、言っても叔父さんは一介の地方公務員で、今は土日に柔術教室を家の道場に開いているに過ぎない。


 ところが、最近総合格闘技ブームとかで、ブラジル柔術が注目を浴びたりして、古流柔術の白峰流も入門者が増えているという。


 親父が叔母さん夫婦に頭が上がらない理由は、長男だったのに跡を継がなかったことにあるらしい。


 では、親父は何故、母の死後、地元に帰ってきたのだろう?それも、従妹の沙織と僕を兄妹のように付き合わせてやるためだったんじゃないか、と僕は推測しているのだが…


 僕も紗織と一緒に小さいときには道場に通ったが、武術のたぐいは僕の性には合わず、小学生の頃やめてしまった。


 一方、沙織は熱心に通い続け、中学では柔道で三年の時、県大会二位の成績を収めるまでになった。


 同時に喧嘩もしょっちゅうで、たびたび問題になったが、実績を盾にうやむやにされてきた。


 叔母さんに、

「沙織が男に生まれていたら、白峰流の跡継ぎも安泰だったのに…」

 と、言う愚痴を何度も聞かされたことがある。


 僕に言わせれば、叔母さんが男でも、跡を継ぐことが出来たと思うんだけど。子供の頃から習ったから知っているけど、叔母さんは叔父さんに勝るとも劣らない達人で、普段は主婦業の傍ら整体術業を自宅で営んでいる。


 その日から授業が始まった。慧傳学園の授業は予想の外厳しかった。宿題もたくさん出た。これでも中学では常に10位以内に入っていたのだが、自信を失った。


 だが、佐伯祐二はもっと程度が低いはずだ。しかし、昼休みに会った祐二はまったくめげていなかった。


「なあ、ノブオ(だからその呼び方はやめろって!)、クラブ決めたか?」

 食堂で定食を前にして、祐二は言った。


 祐二にわざと付き合ったのは、祐二と一緒なら沙織が寄って来ないという効果を期待してもいる。いわば虫除けだ。


「ああ、昨日美術部に入った」

 僕は定食を口にしながら答えた。


「かー、やっぱり美術部か。そりゃ、あそこなら、女の子はよりどりみどりだもんな。レベルは低いけど」


「そんな不純な動機じゃないって。祐二こそどこか決めたのか?」

「ああ」


「どこに?」

「生活向上委員会」


「そんな委員会、聞いたことないぞ。なんだそりゃ?」

「クラブ連盟にも属してないからな。でも、もっといいぞ」


「どこが?」

「可愛い女の子と仲良くなれる情報が手軽に手に入る…」


「馬鹿馬鹿しい。要するにお前が中学でやってきたのと同じことだろ。俺は帰るぜ」

 僕は席を立って出口に向かった。


「おい、待てったら、ほんとに情報が手軽に…」

 佐伯はまだなにかぬかしていたが、僕は無視して食堂を出て行った。


 ところが、そこで思わぬ人物に出会った。黒輝瞳だ。


「やあ、結城君」

 黒輝は腕を前に組んで、僕のことを待っていましたとばかりに通路に立ちはだかっていた。


「…なんだ、黒輝か」

 僕は無視して脇をすり抜けようとした。


「今日の放課後、クラス委員会なんだが、忘れてはいないだろうね?」

 黒輝は黒縁の眼鏡を持ち上げ、遠視の大きな瞳で僕を見据えた。


 ギクリ。実を言うと、昨日の今日ですっかり忘れていた。言われなければ美術部に行くところだった。


「わ、忘れるわけないだろ!」

 僕のうろたえぶりは黒輝にも伝わったかも知れない。


「そう…ならいいんだ。万一無断で欠席されると、ひいては君を推薦した私の責任にもなりかねないからね」

 黒輝はあくまでクールに言い放った。


「心配するなって、必ず出席するって。何なら一緒に行こうか?」

「そうかい、そう言ってもらえると心強いよ。何しろ私達は初めての委員会だし、この委員会には一年の他のクラスの委員はもちろん、上級生の委員や生徒会長を始め生徒会役員も参加するんだからね」

 黒輝は表情を変えずに答えた。


「あ…」


 また忘れていた。クラス委員会には生徒会長、姫野百合華も出席するんだった。


「どうかしたかい?」

 僕の惚けた顔を見て黒輝が心配そうに言った。


「いや、なんでも」

 僕は素知らぬふりをした。


 そして放課後。僕と黒輝は約束通り、教室から一緒に生徒会会議室に向かった。


 この建物の構造は複雑で、方向音痴の僕にはいまだに全容が把握できていないが、黒輝は勝手知ったる道のようにすたすたと前を歩いていく。


 ─そして僕たちは生徒会会議室に着いた。


 最前列には既に生徒会役員が席に着いていた。


 一番左が生徒会長の姫野百合華で副会長は一番右、中央に―多分ホワイトボードを使うからだろう―書記が座っていた。


 そして、僕たち一年A組のクラス委員の席はどこだろう、と見渡していると、黒輝がすたすたと歩き出した。


 ふと1年L組の席の前を通ると、沙織が座っていて、僕をジロリと見た。またここでも沙織と一緒か!まあ、席が離れているのが幸いだ。


 沙織を無視して黒輝の後を追うと、一年A組は最前列左、しかも男子役員の席は女子役員の左に決められていた。


 つまり、僕は姫野百合華の最も近くの席に座ることになったのである。


「では、今年度第一回のクラス委員会を始めます。まず、生徒会長から」

 副会長、冬野大地が口火を切った。姫野百合華が立ち上がって挨拶した。


「皆さん、お忙しい中ご出席いただいて、ありがとうございます。今日の議題は、『皐月祭』について。新入生は『皐月祭』についてご存じない方も多いかも知れませんが、『皐月祭』とは簡単に言えば、五月の連休中に行う文化祭のことです。

 この『皐月祭』の終了を持って、大学進学に備えて我々生徒会役員は任期を終え、文化系クラブの三年生も引退します。ちなみに運動部三年の引退は夏の大会後です。

 それはともかく、『皐月祭』には主にクラブ単位で参加することが多いのですが、クラス単位でも参加を認めます。

 参加基準は、今お手元に回っている用紙に詳細が書かれているとおりです。どうか、これを各クラスに持ち帰って参加希望の有無を討議してきていただきたいのです。

 期限は来週のクラス委員会までとします」


 姫野さんが話し終え、軽くため息をついて席に着いた。その間、僕が何をしていたか?


 実を言えば、姫野さんの鳶色の瞳、ノーブルな顔立ち、白い肌、亜麻色の髪に見とれ、何も聞いていなかったのである。

 まあ黒輝がメモを取っていたようだからなんとかなるだろう。


「今の生徒会長の説明に質問のある方は?」

 副会長が言った。沈黙を破って声が響いた。


「はい」

 黒輝だった。


「一年A組、どうぞ」


「模擬店などは校庭や教室で出来ると思いますが、舞台劇や演奏など講堂を使う出し物ははスケジュールの調整が必要になることがあり得ると思います。生徒会はどのような方針でそれを行うつもりなのでしょうか?」


「生徒会長」


「あなたの心配はよく分かりますが、過去舞台劇・演奏・合唱など講堂での発表が過密になった例はありません。二回以上講演して貰ったこともあります」


「はい」


「一年A組」


「一部の出展者にのみ複数回の講演をさせるというのは、不公平感を煽るのではないでしょうか?」

 おいおい、黒輝、姫野さんに喧嘩売ってんのか?


「生徒会長」


「説明不足でしたね。過去、複数回講演した出展者は、生徒会の依頼に応じて再演してくれたのです。出展者から不平不満が出たことはありません。あなたが言うようにもし、出展者から不満が出るほど多くの出展があった場合には生徒会として調整措置を執ります」


「わかりました」

 黒輝はやっと引き下がった。


 それにしても、新入生にして生徒会長に食ってかかるとは、なんというくそ度胸だろう。


 場内は唖然とした空気に包まれた。


 だが、本番では、黒輝が予想したのと別の形で講演合戦が展開されることになる。


 翌水曜日、朝のホームルームで「皐月祭」のクラス出し物についての生徒会提案が黒輝から報告された。僕が押しつけたのだ。


 反応は全員ノーコメント。


 西先生が、

「来週の月曜日に決めよう。それまで各自考えておくように」

 と、告げて、ホームルームは終わった。

 

 放課後。


 美術部に出ると、秋山先輩から、

「結城君も何か出してみなさいよ」

 と、「皐月祭」の出展を勧められた。


 僕は、

「まだ未熟ですから」

 と、断った。


 しかし、秋山先輩は、

「何言ってるの、参加することに意義がある、よ」

 と、言って煽った。


「あ、あの、わ、私も参加し、した方が、い、いいと思うな」

 と、萩尾先輩にも言われた。


 山下先生も、

「出来はともかく、なんでも出してみなさいよ」

 と、言った。


 はあ、そうは言われても、描きたいものが思いつかない。


 僕は中学の頃から人物デッサンが得意だったんだけど、今は是非描きたいと思う対象が思い当たらない。


 中学の時の作品など、なおさらとても恥ずかしくて見せられたものじゃない。


「ちょっと、外に出て考えて来ます」

 僕は美術室を出て構内をうろついた。


 放課後だ。誰にも会わない。インスピレーションの湧きようもない。

 

 僕は中庭の大きな木を見た。何の木だろう?


 中庭はいつも立ち入り禁止になっているらしいが、花とか実とか着くんだろうか?…考えても仕方ない。木は僕のモデルにはならない…


 僕は校庭に出た。テニスコートに人が群がっているのが見えた。


 何気なく近づいて行くと、

「あ、おい、ノブオじゃないか」


 金網に顔を寄せていた佐伯が、僕に気づいて振り向いた。


「あ、ああ、祐二。なんでここに?」

「何言ってるんだ、お前も見に来たんだろう?」


「見に来たって何を?」

「何とぼけてんだよ、女子テニス部だよ。時々スカートがまた、チラッと…たまらないぜ!」


「別に俺はテニス部なんて…」

「あ、ほら、出てきたぜ!」


「誰が…」

「全校のマドンナ、姫野百合華だよ、姫野百合華!」


「なに、姫野百合華だって!」

 僕は思わず金網に顔を押しつけてテニスコートを見た。


 女子テニス部が練習をしていた。ちょうど試合形式の練習をしているところで、姫野百合華が対戦相手に現れたところだった。


 姫野百合華がなめらかなフォームでサーブを放つ。サービスエース。続いて姫野さんのサーブ。惜しい、ネットタッチ。三度姫野さんのサーブ。フォールト。


「これだ!…」


「あん?やっぱりお前も姫野さんが見たかったんだろう?」

 そうだけれど、それだけじゃない。僕のモデルに相応しいのは姫野百合華さんだけだ!


 僕は美術室にとって返し、山内先生に申し出た。

「女子テニス部をスケッチしたいんですけど、許可を取ってもらえませんか?」


 先生は不思議そうに答えた。

「いいけど、いきなりどうして?さっきまではやる気なさそうだったのに。なんでテニス部なの?」


「それは…言えません。だめでもともとです。やるだけやらせてください」


「わかりました。北本先生に連絡を取ってみるわ。許可はしてくれるでしょうけど、動きのあるものは難しいわよ」

「それも考えています」


「くれぐれも礼儀を失するようなことは謹んでね」

「もちろんです」


 翌日から、僕の女子テニス部スケッチが許可された。


 木曜日の放課後、僕はテニスコートの金網越しにパイプ椅子に座って、スケッチブックを拡げていた。姫野さんはベンチに腰掛けて、後輩と談笑していた。


 時折身振りを交えて、技術上の助言などをしているようだ。僕はそのスケッチをしていた。


「結城君じゃない?なにしてるのさ?」

 背後から突然声をかけられた。同じクラスのクラス委員の黒輝瞳だった。


「ああ、黒輝か。見ればわかるだろ。テニス部をスケッチしてるんだよ。皐月祭の出品テーマにするつもりなんだ。」


「ふーん…あ、それ、カンノンのアイオスー1VDじゃないか!…ひょっとして君のカメラ?」


「まあね、親父に譲ってもらったんだけど…」

 黒輝は僕の座っているパイプ椅子の隣に置かれたカメラに目止めると、ひょいと勝手に手に取って、しげしげと眺めた。


 黒輝を見ると、彼女も使い込んだ一眼レフを首から提げていた。


「ふーん、純正の大口径望遠ズーム装備か…こんな最新型の超高級デジタルカメラ、どうして譲ってもらえたんだい?」


「親父が銀塩のマニュアルカメラからデジタルオートフォーカスに乗り換えようとして一式まとめて買ったんだけど、ちょっと触ってみて、『俺の性には合わない』って言って俺にまとめて寄こして『好きに使え』ってさ。」


「君の父親ってプロのカメラマンなのか?あ、ひょっとして結城行信?」

「まあ、そうだけど。いまだにマニュアルカメラでポジフィルム使っているよ」


「デジタルカメラは性に合わないってカメラマンはまだ結構いるんだね…それにしてもうらやましい話だなぁ…ねぇ、ちょっと触っていいかい?」


「もう触ってるじゃんか。」

「実際に撮ってみて、フィーリングを感じてみたいたいんだ。」


「インクジェットプリンタでよければ、俺は後でパソコンに落として気に入ったのをプリントするから、一緒にプリントしてやってもいいぜ」


「そうかい?出来ればCDーRに焼いて貰った方が…ところで、美術部の君がどうしてカメラなんか持って来てるんだ?」


「動きの早い被写体はスケッチできないから、写真に撮っておいて後から絵に起こすんだ。」


「なるほど、それで望遠ズームか。よし、動体予測の連続撮影モードを試してみよう。」


 黒輝は手前のコートに入って試合形式の練習をしている女子部員にカメラを向けると、動体予測の連写モードで秒間十二コマの連続撮影を間欠的に続けた。


 しばらく─30コマほど撮ってから、

「ありがとう、面白かったよ」

 と、言って黒輝瞳は去っていった。


  後で聞いたら黒輝は、写真部に入っていた。


 ─そして次の月曜日、僕は百合華さんに逢い、一緒にカフェ・ノワールに行くことになった。歓迎会で彼女を初めて見た時から、僕の運命は既に決まっていたのである。

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