第6話 強面マンとヤクルト1000

ウチの強面マン、健康にけっこう敏感。

疲れているスタッフを見ると、「今日は早よ上がって、早よ寝ろ」と、よく言っています。


ご自分も何も予定がなければ、21時就寝。

で、夏は日の出と共に起きています。


そんなウチの強面マン、睡眠の質を向上したい。


それで、ヤクルト1000を飲んでいます。


睡眠の質は向上したのでしょうか?


強面マン:「ただ甘いだけや」


それは?効果がないということか?


でも飲み続けています。


そんなある日のちょっとした出来事です。


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コンビニに立ち寄ったウチの強面マン、冷蔵庫の前に立ちはだかる。


視線の先にはヤクルト1000、2本。


強面マン心の声:「2本、買おか」


と、ゆっくり手を伸ばし、頭の赤いボトルを2つ掴む。


「あ…」


と、隣に立っていた男性


男性を見る強面マン


「ほな、こうしたらええでっか」と言って、1本残す強面マン。


男性:「あ、いや!いいです!」


強面マン:「いやいや」


男性:「いや、大丈夫です!」


強面マン:「いや、必要なんでっしゃろ?」


強面マン、ヤクルト1000を1本持って、さっさとレジへ。


男性、仕方なくヤクルト1000を1本持って、強面マンの後ろへ。


男性:「すみません。すみません…すみません…」


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強面マン:「もうええのに、レジに並んでる間、ずっと後ろからすみません、すみませんて言ってくれてな…」


と、申し訳なさそうにスタッフに話すウチの強面マン。

繊細ですから。


この話を聞いたスタッフの感想。

スタッフ:「その人、怖かったんやろうなぁと思ってさ…」


そう、きっとその方、「あ…」と声を出したことを後悔したでしょうね。


手にヤクルト1000を2本掴んでるおじさんに見られた時、「あ、殺される!」って思ったでしょうね。


そのおじさんが、「ほな、こうしたらええでっか」と、ヤクルト1000を1本戻した時、心の底から「いいです!いりません!2本とも持っていってください!」って思ったでしょうね。


それでも、ヤクルト1000が1本残されたら、「これ、買わないと殺されるな…」と思ったでしょうね。


いや、それとも!?「あんな顔やけど、案外優しい人なんや…」って思ったでしょうかね?!


妄想が膨らみます。


それにしても、この話を聞いたスタッフの一言に、笑った日でした。


スタッフ:「その人、怖かったんやろうなぁと思ってさ…。ヤクルト1000飲んでも、代表の顔思い出して寝れないなんてことなかったかな?」


そこまで怖いか?!(笑)

ヤクルト1000の効果を願います。


自分のお写真を見て「こらアカン顔や」と驚く、ウチの強面マンです(笑)






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