たがための雨粒

まっさらだった価値観は生まれた時から汚されていく。

「汚された」と気づいたころには、キャンバスは何の色かわからなくなっている。

けれども、混ざり合ったものの隙間から

自分の「色」を掬い上げて、やっと「らしさ」になるのだろう。

ジャックの色は、キャンバスの中の一粒のかけら

「私」と言うため、色を強く強くしていったら、


元の色はどんなだったかしら。

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