第6話 殺害への経過

 何かを見られたとしても、何も気にしない人と、異常に気にする人の二種類があることを知っている人がどれほどいるだろうか。そこには被害妄想であったり、猜疑心であったりが介在している。

 その二つの由来には嫉妬というものが絡んできていて、嫉妬心が気持ちを煽ることで見られたことがその人にとって、どのように作用するかが変わってくる。

 例えば、その人自身が誰かを監視していて、その様子を誰かに見られたと思うと、どんな気持ちになるだろう。相手は、

「何かを発見した」

 とまったく思っていなかったとしても、人の心の奥など見ることができるわけもなく、気が付けば、次第に気持ちが高揚してくる。

 そうなってしまうと、誰に対して何を考えているのか、自分でも分からなくなるだろう。

 この思いは、前を見ていて急に後ろを振り返った時、咄嗟のことで今自分がどっちに進もうとしていたのかを急に忘れてしまうような状況に似ているだろう。

 そんな思いを感じる人はそんなにたくさんいるはずもない。いたとしても、そこに存在するものは、

「自分は夢を見ているのだろうか?」

 と感じることであり、その場合のまわりの環境がどうなっているかによっても左右されるであろう。

 ほぼ間違いなく夢であるのは確かであり、その夢の中で自分がどこにいるのか、例えば田舎道のどちらを見ても、ただ一直線の道が広がっている北海道などによくある道を歩いている場面であったり、左右を断崖絶壁の谷に掛かった吊り橋を渡ろうとして、風などによる揺れを感じているからであろうか。そんなところを想像するのは夢でしかなく、そういう夢を見た人は、過去にも何度も同じような夢を見ているであろうと思うのだった。

 ここでお話することは、誰にでも言えるような話でもあり、ある一人の男を指し示している話でもある。夢のような出来事でもあるが、

――どこまでが真実なのだろうか?

 と考えてしまうこともあり、書いている筆者自体がどこまで冷静に書けるか難しいところのようにも感じていた。

 見られていたことを、

「見られてしまった」

 と感じることと、何も感じずにやり過ごす場合、どっちが幸運なのだろうか?

 この場合は、明らかに後者である。見られたと思ったことで、余計な発想が頭に浮かび、起こってはならないことが引き起こされてしまうというのは、今に始まったことではなく。何かの事件や事故にも、絶えず付きまとっていることではないだろうか。

 人に何かを見られるということを意識してしまうと、自分ではなくなってしまう人もいるようで、大人であっても、子供であっても、男性であっても、女性であっても、そこに変わりはないはずなのだが、それぞれで立場が違っているはずだ。そこから起こってくる感情は、猜疑心なのか、被害妄想なのか、あるいは羞恥心であろうか。それによって、その後の対応が明らかに変わってくる。そのことが自分を犯人にしてしまうことにもなりかねないのだった。

「殺さなくてもいい人を殺してしまった」

 ということもあるだろう。

 見られた人は、果たしてその人から何かの脅迫でも受けたのだろうか?

 いや、脅迫を受けるようなことを見たと相手は思っていない。それが普通の人間の感覚であり、見てしまったことが、見られた人にとって致命的なことであったとしても、見た方にとっては何も感じない場合だってあるはずだ。

 一体誰が、誰の何を見たというのだろう?

 そして、それがどのような事件を引き起こそうとするのか、ひょっとすると、茶番で済んでいたことなのかも知れない。

 それを思うと、誰も責めることはできない。被害者も加害者もである。

 ただ、これを滑稽な話だとするのは語弊があるかも知れない。茶番というのも、どちらに対しても失礼なことかも知れない。だが、世の中というのは結構皆他人事のように見ているものだ。

「滑稽、結構。茶番、結構」

 そんな風に考えるものなのかも知れない。

 一人の青年が、デジカメを持って、駅で電車の写真を撮っていた。リュックサックを肩から掛けて、手にはトートバック迄持っている。首からはネームぺレートのようなものを下げていて、いかにも電車を撮ることを趣味にしている「トリテツ」の様相を呈していた。

 その日は朝から、一人のトリテツが駅のホームの最先端に陣取って、電車のフロントを撮影していた。

 その駅のその場所で、電車の写真を撮っている光景は今までに何度も見たことがあったおで、別に意識することはなかった。朝の通勤ラッシュで人は結構いたが、その男を意識している人は誰もいなかった。

 朝の通勤時間というのは、結構慌ただしいもので、せわしい時間が駅ではあっという間に過ぎるのだろう。電車を利用する人は電車を待っている間以外は移動しているので、せわしない中に飲まれてしまっていることで、自分の感覚がマヒしていることを理解しているのではないだろうか。

 無意識であっても、理解できることはあるもので、むしろ無意識に理解しているというのは、段階が一つ進んだことであり、まわりから見ると、何を考えているのか分からなく見えるもので、そんな人の集まりが、朝のラッシュのあの異様に何も考えていないように見え、本能で動いていることを示していると感じさせるものだった。

 その駅は、隣の駅が新幹線も停車する駅で、ちょうど、在来線に新幹線が近づいてくる駅であり、さらにローカル線がこの駅で一緒になり、隣の駅に合流するという駅でもあるので、特急電車やローカル線、さらに近づいてくる新幹線と、撮影スポットには困らないところであった。

 一時期はもっとたくさんのトリテツがいたのだが、最近ではそこまでたくさんいるという雰囲気はなく、その分、ヲタクと呼ばれる人だけが残っていった。

 いや、そもそも、今がブームの前に戻ったというだけで、ブームの時期が異常だったのだ。だから、元々のヲタクとしては、

「ファンが増えて、盛り上がるのは嬉しいことだ」

 と感じている人もいたにはいただろうが、

「にわかファンが勝手に土足で上がり込み。短いブームの間で散々ルール無視の望郷を働いていって、通り過ぎるだけの迷惑野郎たちだ」

 と思っている人が大半ではないかと思われた。

 そんなトリテツが減ってくると、駅も寂しいもので。前から意識していた人にとっては、トリテツが減っていくことに寂しさを感じ得なかっただろう。

 その思いが、効果不幸か、

「見られてしまった」

 と思わせることになってしまい、意識していないはずだったのに、一度気になると、何かをしないと先に進めない自分がいることに気づくのだった。

 その日は、普段よりも寒さがさらに堪える日だった。

 しかも、いつもよりも少し早めに行っていたこともあって、まだ本格的な朝のラッシュ前だったこともあって、ホームで電車を待っている人はまばらだった。

 進行方向は隣の大きな駅とは反対方向になるので、朝のラッシュと言っても、普段でも座っていけるくらいの人の量だった。その日はさらに早いだけに、もっと少ないことも予想されたが、いつものように電車の到着五分前にはホームに上がっていた。さすがに自分が乗ろうとする車両の扉で待っている人はおらず、中央部分の込み合うあたりは結構人がいるのが見えた。

 自分が降りる駅の改札が一番前にあるので、基本的には一番前から乗ることにしている。これは朝のラッシュに限ったことではないか、一斉に扉から弾き出される人の波にのまれるのは嫌だったのだ。

 いつものように先頭車両に乗り込もうと、ホームを歩いていると、途中から、トリテツと思しきトリテツを見つけた。彼は先頭車両のフロントフォルムを写真に収めようと三脚まで用意して、万全の体制を整えていた。だが、まだ電車が来るまでに少し時間がかかることが分かったのか、三脚からデジカメを外し、ホームの中央にやってきて、少し上を眺めていた。

 写真に収めるベストポジションを模索しているようだが、被写体はどうやら、駅名の表示板のようだ。

 この路線は、それぞれの駅にシンボルマークがついているという珍しい区間で、この駅の近くに、全国的にも有名で、霊験あらたかな神社があることでも知られた駅だった。

 その人は、ホームをデジカメに収めながら、駅名表示板の角度を模索している。自分が身体を低くしたり、高くしたりと工夫を凝らしている。その様子は、

「本当にただのトリテツなのか?」

 と思わせるほどだった。

※ここからは外人への悪口が書いてあります。

 その男は、よく見ると他のトリテツたちとは違うものを撮っているようだ。よく見ると初めて見る顔ではなかった。最近ではあったが、確かこの駅で見たのは間違いない。確か以前は、許可なく何かを撮ろうとして、駅の人に注意を受けていたような気がする。もっとも、そんな記憶でもなければ、トリテツのような人たちを覚えていることもないだろう。

 彼らは、そのままでいても十分に目立つので、意識して気配を消そうとしているふしがある。それだけに、意識が強すぎて、本当にいてもいなくても、まったく意識を持つことができなくなる相手もいたりする。

 そんなトリテツが、その日も駅で人と揉めていた。どんな内容で揉めていたのか分からないが、相手は一生懸命に何かを訴えていた。

 そのトリテツは、どうやら言葉が分からないようだった。よく見ると外人だったのだ。 

 あまり外人を好きになれない人には、相手が外人と思っただけで見るのも嫌であり、近くによってくると避けたくもなる。

「あいつら、風呂に入らねえから、香水がやたら臭くて、体臭と香水とで、余計に腹が立つ」

 と言っている人がいたが、まさにその通りだった。

 その外人も喋り方を聞いていると明らかに東南アジアのどこかの国で、名目は、

「留学生」

 などと言っているが、まともに言葉も喋れないくせに、日本に来るなってもので、最近はそんなやつらが目立つからやってられない。

 しかも、国はそんなやつらを雇った企業には補助金など出しやがるから、困ったものだ。

 ちょっと前までは、飲食店やコンビニなど深夜営業はそんな外人連中ばかりだったが、最近では昼間も外人ばかりの店もあったりする。そんな店には行きたくはないというものだ。

 外人どもは、変なところで怒り出す。それはもちろん、文化の違いというものなのだろうが、日本の文化になじめなかったり、知らなかったりする連中の、どこが「留学生」だというのか、ちゃんと勉強してから来やがれってものである。

 かつても日本人も、欧米人から似たような思いで見られていたのかも知れないが、かつての日本人と、今の外人どもとでは明らかに質が違う。中には日本に来てから、

「郷に入っては郷に従え」

 という言葉にあるように、日本人になり切るような人もいるだろう。

 しかし、実際には集団で来ていることでの集団意識があるのか、やつらはやりたい放題に感じられる。

 それでも、同じように東南アジアから来ていた連中も最初は謙虚だった。数十年前などはブラジルなどの南米系の外人が多かった時代は、彼らも集団であったが、ちゃんと日本語を勉強していて、自分たちの文化を大切にしながら、決して日本で我が物顔になるようなことはなかった。

 それが今ではどうだ。見ているだけでムカついてくる。

 それでも、ここ最近は、伝染病という事情から、国外との行き来が制限されたことで、変な外人が増えることはなくなった。それはそれでいいことなのではないかと思う。

 さて、話が横道に逸れたが、トリテツをやっているその外人は、

「どうしようもないやりたい放題の外人」

 のようだった。

 必死で何か文句を言っている。日本人は、そんなやつの言葉も分からないので、無視をしていた。そうやら、その日本人もトリテツのようだったが、トリテツ同士である異国人同士がどうして喧嘩。いや、外人の方が一方的に詰っているので、喧嘩とは言わないのだろうが、それw見かねたわけではないのだろうが、一人の男が吐き捨てるように、

「ガイジンのくせに」

 と一言言ったようだ。

 その言葉にその外人は反応した。どうやら、悪口を言われたその言葉は分かったようだ。

 それまで突っかかっていた相手を無視して、こっちに向かってくる。喧嘩などするつもりはないので、少し避けていたが、どうも逃げられないようだ。

 彼は駅を降りて、逃げて行った。次第に足早になるのを相手は追いつけそうで追いつかないくらいのスピードで追いかけてくる。

 彼は駅のコンコースにある多目的トイレに飛び込み、施錠したつもりであった。しかし、一瞬その外人が早く入ってきて、そのまま密室内に二人きりになってしまった。

――ますい――

 と思ったが、後の祭りだ。

 何をされるか分からない。何しろ相手は常識の通用しない外人なのだから。

 その外人が入ってくると、いきなり殴りかかってきた。慌てて逃げたその男は、トイレの中で悲鳴を挙げたがどうしようもない。仕方がなく取っ組み合いになり、頭を掴んで必死に外人の頭をトイレの配管に打ち付けた。相手は血を流しているようだったが、ここでやめると、どんな目に遭わされるか分からないと思った彼は、徹底的に頭を殴った。

 そして、そのまま昏睡させた状態で、彼はトイレから一目散で飛び出した。どこをそう走って逃げたのか覚えていないが、気が付けば、駅から数百メートル離れた公園のベンチで座っていた。

 一気に走ってきたので、呼吸が整わない。下を向いたまま息を吸ったり吐いたりしていたが、そのうちに自分がやってしまったことを後悔し始めた。だがその時はまだ何がどうなってこんなことになったのか、時系列で整理することができなかった。

 その時からどれほどの時間が経ったのかもはっきりとしない。時計を見ると、乗る予定だった時間の電車から、十分ちょっとしか経っていない。呼吸が整うにつれて、自分が何をしたのかがおぼろげに分かってきた。

――あいつ死んだりしていないよな――

 と思った。

 外人が一人死ぬことはどうでもいいことであったが、そんなやつを殺したということで罪に問われるなどたまったものではなかった。これほどこれほどこれほどの貧乏くじはないと思ったのだ。

 急いでさっきの多目的トイレに近づいてみると、そこは扉が閉まっていた。

「誰かが中に入っているんだ」

 ということは分かった。

 しかし、普通に使用しているのだとすれば、あの男は意識を取り戻して表に出ていったのだろうか?

 もし、そうであれば、殺人犯にならずに済んだというものだが、そうでなければ、ここが施錠されている理屈が分からない。

 もし、その男がそこで倒れたままだったり死んだりしていれば、誰かが発見した時点で、救急車なり警察なりを呼ぶはずだ。特にこの時間だから、駅はパニック状態になっていても無理もないだろう。

 それなのに、駅の構内では何事もなかったかのようにいつもの喧騒とした雰囲気になっていた。

 彼はホッと胸を撫で檻下。本当によかったという顔をしたのだ。

 そんな彼がホッとしているところを後ろから背を叩く者がいた。

 彼はドキッとして後ろを振り向いたが、その顔はギョッとしているように見えたが、それはきっと自分が普段からは想像もできないような形相にビックリしたからではないだろうか。

「どうしたんだ? 顔が真っ青だぞ」

 と言われて、吸い込んだ息をフーッと吐き出した彼は、目の焦点も合っておらず、脱力感だけはやたらと目立っていた。

「なんだ、西村か。脅かすなよ」

 と言って彼が振り向いた先にいたのは、何と西村俊樹であった。

 今ビクビクとしているこの章の主人公とも言うべき彼は、西村の同級生の中学生だった。

 名前を下北悠馬といい、彼は学校でも言いたいことを思わず口にしてしまい、何度も後悔してきた経験のあるちょっと危ない系の少年だった。

 だから、こんなことが起こったのだが。西村は下北を見つけて、顔色が悪いことから、このまま放ってはおけないと思い、駅の中にあるパン屋のイートコーナーに誘った。

「まあ、朝食でも食べながら、ゆっくり落ち着こうじゃないか」

 と言ったのだが、彼の普段からの素行を知っているだけに、また何か余計なことを言って、損をしているのではないかと思った西村が気を遣ったのだ。

 当たらずとも遠からじのその状況に、下北は西村に思い切って、さっきまでの状況を説明した。

「なるほどな。君はそんなに外人が嫌いなんだ」

 と言われて、

「ああ、嫌いなんてもんじゃない。虫けらにしか思えないやつらが多いとまで思っているくらいさ」

 というのを、西村も言いすぎだということもなく、西村が何を考えているのかを探っているようだった。

「まあ、でも今の話を訊いている以上では、その男は我に返って、トイレを出て行ったんだろうな。しかも、最初に自分が殴りかかっているんだから、警察に訴えるわけにもいかない。何しろ言葉が通じないうえに、日本の警察がどういうものかもわからない。下手をすれば、いきなり逮捕されかねないからな」

 と西村は言った。

 だが、西村は確かに外人がトイレから出ていくところは見た。その時その外人は一人ではなかった。誰かに抱えられるようにして出て行ったのだが、抱えている誰かがどんな人なのか分からなかった。外人を負ぶってい居たような感じだったが、その様子はよほど気にしていなければおかしいということに気づかないだろう。それだけ朝の駅というのは喧騒とした雰囲気だからである。

 西村は、もちろん抱えられている男が外人だったかどうか分からなかったが、ふとした弾みに見えたその顔が印象的だった。日本人のようだが、どこか外人ぽい。言葉をしゃべっていなければ、日本人にしか見えないだろう。

 抱えている人が慌てているのが見えた。どこに向かっているのか、早歩きでまわりを意識しながら駐車場に向かい、そのまま車の中に押し込んで、どこかに走り去ってしまった。一連の流れは見ていたが、事情が分からなかったので、少し思いを残したまま、最初に男を見たトイレの前までやってくると、そこで下北を見つけたというわけであった。

「下北君は、このまま学校に行こうと思っていたんだろう? それにしては早くないかい?」

 と聞くと、

「うん、クラブの朝練でね。試験中は控えるように学校からはお達しがあったんだけど、僕たちが所属している卓球部は、今度の大会でいい成績を収めないと、廃部って言われていたんだ。だから、学校側も廃部がかかっているということで特別に練習を許可してくれたというわけで、朝練のために、早く学校に行くつもりだったんだ。それなのに、あの外人のせいでひどい目に遭ったよ」

 というので、

「そうか、それは大変だったな。ちなみにその外人ってのは、東南アジア系なんだろう? ということは日本人と見分けがつかないくらいなのか?」

 と聞かれて、

「ああ、俺も最初は日本人だと思っていたくらいで、喋り出すと、訳の分からん早口じゃないか。俺はあの喋り方を聞くと虫唾が走るんだ。その時もきっと無意識に余計なことを言ってしまったんだろうな」

 と、どうやら、自分が言った言葉も覚えていないくらいのようだった。

 西村も実は下北に劣らぬほど、外人というものが嫌いだった。

 下北の場合は、性格的に黙っていることが嫌いなやつなので、公然と、自分が外人嫌いであることを公言していたが、西村はさすがにそこまでのことはなかった。だから、西村は下北が外人嫌いなのを知っているが、逆に下北は西村が外人嫌いなことを知らないだろう。

 そういう意味で、下北に対して西村は親近感を覚えているが、逆の場合はどうだろう?

 本当にお互いに親近感を覚えているようなら、もう少し距離が縮まってもいいような気がするので、きっと下北の方では、西村に親近感を抱いていないことは確かであろう。

――まあ、それも仕方がないかな?

 と西村は思っていたが、実は別の意味で下北は西村に親近感を抱いていた。

 西村が家族に対して、苛立ちを覚えているというのは、前述の通りであったが、下北も同じだった。

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