第9話運動会の練習。
毎日の運動会の練習。そこには早葉の姿もあった。サーフィンとの、兼ね合いもあり、多忙の日々を迎えているも今年は白組団長としての意気込みもあった。白組優勝連覇の夢も叶えようとして居た。
運動会の練習はほとんどが総練習の時に行なって居るがマーチングバンドの様に一度では覚えられない物に関しては前もって練習して居るのだ。一例としては応援歌などがそれに当たる。歌に合わせてダンスをしなければいけない為、みんなで息を合わせなければならない。その為、何度も練習しなければならないのだ。昨年の運動会を見ても分かる様に応援合戦は得点も高く、これを軽んじてはならないのだ。
「今年の歌は何にする」
団長である早葉が白組の六年生を集めて相談している。
「オレは今流行の歌が良いな」
「オレもそれに賛成」
加藤悠真がそれに賛同した。
「今流行っている曲はニ・三曲は有るわよ。どれにするの」
高橋陽菜が聞いた。
「それに関しては陽菜に決めて欲しい」
大翔が言った。
「あたし。何で」
陽菜が聞いた。
「だって、お前歌手じゃん。そっちの方はお前の方が良く分かんじゃねーの」
大翔が答えた。
「歌手って。歌手じゃ無いし。歌手になりたいだけで歌手じゃ無いし」
陽菜は完全否定する。
「つべこべ言ってねーで良いの言ってみー」
大翔が言った。
「私は“レイナ。今なら君に”が良いなって思ってるんだけど」
少し、照れ口調で陽菜は言った。
「陽菜らしくて良いね」
海斗が言った。
「それしかねっしょう」
悠真も同意した。
「じゃあ。決まりだなぁ。それで行こう」
早葉はそれに決めて言った。
「えっ、良いの。他に誰か居ないの。結愛ちゃんもそれで良いの。皆んな本当にいいの」
陽菜は改めて皆んなに聞いた。
「私もそれが良いよ。あの曲いい曲だもんね」
結愛も応援する様に言ってくれた。
「良いに決まってるじゃん。と、言うか。お前がそっちゅうそっちこっちで歌ってるから耳が慣れちゃって、もうその歌しか頭に入って来ねーし。それにするしか無いな」
大翔が言い出した。
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