第96話僕達は友達だ。

「ねぇ、私達折角友達になったんだから、グループ名は何にする」


 と、陽奈ちゃんは言ってきた。


「グループ名⁈」


 反応したのは朝陽だった。


「そうよ。グループ名があった方が友達としてももっと仲良くなれるでしょう。だからグループ名を作るのよ」


 陽奈はもっともらしい事を言って勧めてくる。


「別に良いけど、何て言うグループ名にするつもりなの」


 瀬尾将磨が疑問を聞いて見る。


「うーんとそうね。美人アイドルとその他もろもろとか?」


 陽奈ちゃんは質問に答える。


「何だよそれー。美人アイドルって誰の事だよ。ったく」


 不服な森沢陽斗が人差し指を陽奈ちゃんに向けて真っ直ぐ伸ばして文句を言う。


「勿論。私の事に決まってるでしょ。他に誰が居るって言うのよ。まあこの二人なら両端のアイドルにしてあげても良いけど」


 陽奈ちゃんは腰に手を当てて言う。


「勝手に決めてる」


 海咲ちゃんは少し不服そうだ。


「まあまあ、仲良くなる為のグループ名でしょう。喧嘩しちゃダメでしょう」


 新葉は言って止める。


「だったら、あんたが考えなさいよー。良いグループ名にし無かったら怒るからねー」


 陽奈ちゃんは新葉に投げる。


「へっ僕。僕でいいの」


 新葉は突然の申し出に戸惑うが少しは考えても見る。


「そうだね。それが妥当だね。新葉君を中心に結成されたグループなんだから、君が決めたグループ名なら皆んな納得するだろう。皆んなそれで良いよね」


 朝陽君が提案すると、


「「「意義ナーシ」」」


 皆んな一斉に答えた。新葉は決める事に決意した。


「じゃあ。ジューフレンはどうかなあ。十人の友達って言う意味だよ。一人でもかけたらこのグループ名は無しだよ。一人一人が大切な友達なんだ!」


 と、新葉は提案した。


「いいじゃないか。一人でもかけたらグループ名は無しって所が気に入ったよ。仲良くしなきゃだ」


 今度は大地が賛成した。


「私は大地君が良いって言うなら、勿論いいわよ」


 と、陽奈ちゃんは直ぐに承諾した。


「「「良いよ。賛成」」」


 皆んな新葉の付けたグループ名を賛成してくれた。僕達は友達だ。

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