第94話大地君も巻き込んだ。
朝陽君の髪型はナチュラルショートで身長は新葉とはトントンだ。体格はほんの少し新葉より体格が良いか。服装は黄緑でズボンは黄土色のカジュアルな服の靴は白。明るくて面倒見の良さそうな子に見えた。感じの良さそうな子のイメージだ。そんな朝陽君と仲良くしていると、
「ねぇ。新葉君何してるの?」
「えっ。朝陽君と親しくなる為に交流して居るんだけど、何か?」
陽奈がやって来て、新葉に声を掛ける。
「何かって何よ。私が遊びに来てやったのに嬉しくない訳」
と、陽奈は言い放った。
「えっ。どう言う事」
新葉以外皆んな驚いた顔をしている。新葉は身に覚えが有るだけに困惑している。
「あー。どーも」
内心焦りまくる新葉。冷や汗と苦笑いをしている。
「それで、私は新葉君の友達になったのよ。だから、当然あなた達も私と友達よね。新葉君私を皆んなに紹介してよね」
陽奈は当然のように新葉に自己PRをさせる。皆んなは少し響めくが素直にそれに応じる。陽奈の一方的な横暴さに皆んなの気持ちが冷めて行く。しかし、それでも話は盛り返して行った。それは何と言っても真田壱平のお陰だ。壱平の話しは面白い。まるで一人漫才をやっている見たいに面白いのだ。
「「「ははははははははははは」」」
壱平がいるだけで、その場を盛り上げてくれる存在なのだ。けれど、陽奈はそれだけでは満足しては居なかった。陽奈の目的はあくまでも大地だ。大地と特別に仲良くなりたがっているのだ。
「ねえ。新葉君。もっと大地君に私の事をお近付きにさせてよね」
陽奈は新葉に耳打ちをした。新葉は知っていた。海咲ちゃんが大地君に好意を持っているだろう事を。それに渚ちゃんだって大地君に好意を持って居るだろうに二人の事を思うと陽奈ちゃんには余り、大地君には近寄らせたくは無かったのだ。そんな風に思っている時に海咲ちゃんが渚ちゃんを連れてやって来た。
「あら、こんな所に居たのね。探しちゃったわ。何処にいるかと思ったわ」
海咲が陽奈に言ったのだった。
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