第93話友達になりたい子。
新葉は渚ちゃんの役に立たなかった事は少し、切ない物の渚ちゃんなら自力で友達を作れると信じて僕は渚ちゃんの様子を見る事にした。それとは別に新葉は片岡朝陽君と友達になりたいと思った。そう思っていてそう時を待つ事無くチャンスがやって来た。朝陽君が自分の方からやって来たのだ。
「新葉君と言ったね。僕達は縁あってか同じクラスになった事だし、交流をして貰えるでしょうか?」
朝陽は交流をする事を提案して来たのだ。
「こちらこそ、是非交流させて頂きたいです」
新葉は喜んで受け入れた。大地と駈も笑顔で喜んだ。
「交流するのだから、先ずは改めて挨拶からするよ。僕は
朝陽から先頭を切って挨拶をする。残りの三人も次々と挨拶をする。
「
「
「
三人が挨拶した後、新葉も続けて挨拶をする。
「林新葉です。よろしくお願いします」
「石毛大地です。よろしくお願いします」
「渡辺駈です。よろしくお願いします」
僕達三人もそれぞれが挨拶をする。皆んなが挨拶をし終えるとそれぞれが握手した。握手した後は和やかな雰囲気の中でお喋りをした。新葉達は友達になりたいと思った子と仲良くなれた事でこれからの学校の生活で希望を見出していた。この子達と仲良くやっていける事を願うばかりだ。心配なのは渚ちゃんだ。あの子と仲良くなるか。それとも別の新しい子と友達になっていれば良いのだけれど。ただ、親友の海咲ちゃんが着いて居るのだから、心配な事は無い筈なのにショックを受けていた時の事を思い出すと気が気では無い自分がいる。
「新葉君。どうかしたの?」
朝陽君が心ここにあらずの僕の様子を気にしている様だった。これはまずいと思った。失礼だと思った。
「ごめん。ごめん。何でも無いんだ。それよりももっと、お互いの話でもしよっか。もっと君の事を聞きたいんだ」
「うん。そうだね。僕も新葉君の事知りたいなぁ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます