第4話 大事件発生??前編

  


 「それでは新入生の皆様、

  この後、クラス発表を提示版にて張り出します。

  各自で確認し速やかに移動するように

  お願いします」


  と学長が言う。


 

 「どうやってクラス決まるんだっけ?」

  と近くの子達が話す。

 

 「受験時で成績の高い順位からA,B,C,D,Eクラス

  の順番で決まるらしいよ?」


  その言葉を聞いて私は青くなり、、、、、。


  「ええっ!」と思わず叫んだ。

 

  周りから心配の視線が集まった。

 

  「お姉様、どうかしたの?」


  「そ、そ、それが、、、、」

 

   訳を説明すると今度は妹が悲鳴のような

   叫び声を上げるのだった、、。

 

  


  しばらくすると、姉は妹に引きずられるように

  校長室へ向かったのだった。


  「つまり、レティシア公女様は受験の時、

   手を抜いたから、受験し直したいという

   事ですね?」と学長が尋ねる。

 

  「はい、その通りです」とエリザベスが答える


  「残念ながらそれは出来かねない頼み事です」

   と彼はきっぱりと言い放つ。

 

  「なぜですか!?」と妹は引き下がらない。


 「実力を公正に判断した上にもう決まった事です。

  ですから、今され変える事など出来ません。」


  「そんなあ 、、」


 「エリザベス公女様お力になれず 

  申し訳ございません。ですが、

  もし本当にレティシア公女様が

  受験に手を抜いたのであれば、

  来年は間違いなく同じクラスにはなれますよ?」


  「一年も離れ離れなんて、、

     そんなの酷すぎます!」

   

   と言い放ち、学長から目を離し、


  「• • • • • • • • • • • 」


   無言でこちらを冷たい目で睨んくる。


  「ご、、ごめんなさい………..」

 妹の無言の圧に負けて、私は素直に謝るのだった。

  

「は、話しがあるみたいだから 

 席を外すとするよ、、、そ、それでは失礼する」

   

   妹の方からのただならぬ空気を察し、

   学長は何故か学長室から逃げるように

   出て行かれたのであった。


   何処までも重い空気が漂う、、、、、。


   「• • • • • • • • • • • 」


   「• • • • • • • • • • • 」


   沈黙が続く、、、。


   しばらくするとエリザベスの口が開いた。


   「レティ••••••••」


   冷たく、低い声で名を呼ばれた。

 

   「な、なんでしょうか?」

 

   と怯えた声で返事をする。


   「• • • • • • • • • • • 」


   妹は無言で姉に近づく、、。


   レティシアは思わず後ずさる


  「わ、悪かったわ!」体を深々と下げて、謝る。

 

     近づく、


   「• • • • • • • • • • • 」


     後ずさる、、


   「ほ、本当に知らなくて………」


     近づく、、、


   「• • • • • • • • • • • 」


     後ずさる、、、、


   「な、なんでも聞くから許して!」


   「ふーん、なんでもね• • • •」


    と冷たい声で呟く。


    言葉が詰まる。


   「• • • • • • • • • • • 」


    また後ずさる、、、、、


   「レティ • • • • なんで逃げるの???」


   また一段と低く、冷たい声で尋ねてくる。


    背筋が凍る …………


   (怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、

    誰か!助けて〜!!!)

   と心の中で叫ぶのだった、、、、、、。


      



    次回へと続き

    

  

   


    


   


  


   


 

  



  




  

  

   

 

  

  


  


  

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