『Killing Time!』 デイア大陸歴史年表

市川タケハル

デイア大陸歴史年表

 帝国暦紀元前


五十年頃 大陸西部に国家ドゥバイラ成立


三十年頃 大陸中部に国家カスペル成。大陸東部に国家ムトゥファ成立


十五年頃 ムトゥファ、密かにカスペル侵攻の準備をする。ドゥバイラ、これを察知するが沈黙を保つ


五年   ムトゥファ、カスペルに侵攻


四年   ムトゥファ、カスペルの領土の約四分の一を占領。一か月後、カスペル支援の名目でドゥバイラ、カスペルに兵を派遣。実質、ムトゥファとドゥバイラの戦争になる(トトン戦争)


二年   ムトゥファ、カスペル王都ムスペルに侵攻、占領。カスペル滅亡。カスペル指導者ハイランド、ドゥバイラに保護


一年   ドゥバイラとムトゥファの争いが激化する。フェノマタ開発される



 帝国暦


一年   ドゥバイラ、ムトゥファを破る(アナスタシア決戦)。これにより、ドゥバイラの覇権が決定的に。国名をオールと変え、ドゥバイラ王都ニヴィリアを帝都とする。ドゥバイラ王オルク、初代皇帝となる


三年   初代皇帝オルク急死。オルクの息子クルドが二代目皇帝となる。クルド、帝都ニヴィリアをオルクシティに改名


五年   大陸初の法典『オルク法典』発布。ムスペルに『魔術アカデミー(通称「学院」)』創設される


六年   『オルク法典』施行


十年   帝国に対する抵抗活動が沈静化


十五年  帝国に対する抵抗活動、ほぼ消滅


十八年  大陸各地を結ぶ街道整備事業はじまる


二十年  二代目皇帝クルドが退位し息子のカミアスが即位。大陸全土の治安が安定する


五三年  三代目皇帝カミアスが退位し息子のアクテントス即位。この頃、魔術アカデミー出身者が宮廷内の要職を占め「学院派」を形成


五五年  学院派の権力増大。学院派による政治の私物化が横行


五九年  四代目皇帝アクテントス、学院派を排斥しようとするが難航


六十年  四代目皇帝アクテントス怪死。皇帝の息子不在のため異母弟のトメス即位。学院派による政治の私物化歯止めがきかず。この頃、フェノマタが大量に生産・流通される


七五年  街道整備事業が完成。この頃、大陸北西部を中心に『クタ教』が信仰を集める


八二年  クタ教、更に信仰を集め上流階級にも信者を多く獲得


八八年  クタ教、宮廷内にも信者を多く獲得し「教会派」を形成


九十年  学院派と教会派が対立する


九二年  五代目皇帝トメス死去。後継者不在により学院派、教会派がそれぞれ後継者を立て対立。次期皇帝決まらず皇帝のいない「空帝時代」に突入


一〇〇年 両派の争い、沈静化。両派の合議で政治が行われる


一〇五年 好調だった経済が停滞する


一一五年 皇帝の復権を望む民衆運動「復帝運動」が起きる


一二二年 アクテントスの孫サークティ即位。サークティ、国教をクタ教に指定しようとするも学院派の反発で断念


一二三年 サークティ、教会派とともに学院派を排斥し出す


一三○年 教会派の政治的影響力増、学院派の政治的影響力減


一四七年 六代目皇帝サークティ変死。後継者再び不在


一五一年 再び両派が後継者を立てる。クタ教総本山聖教会から聖教皇がオルクシティ訪問。神託としてサークティのテンダイを後継者に指名


一五二年 テンダイ即位。テンダイ、国教をクタ教に指定


一五五年 『フェノマタ製造流通禁止令』発布、施行


一六○年 大陸の情勢安定。クタ教を土台とした「教会文化」が栄える


二〇四年 七代目皇帝テンダイ退位。息子のカトゥイ即位


二一五年 クタ教への信仰を義務付ける『イルサメル聖典』発布、施行


二二〇年 この頃から貧困層と富裕層の格差が目立つようになる


二三〇年 貧富の差が激しくなる。富裕層とクタ教との癒着がはじまる


二三二年 八代目皇帝カトゥイ、富裕層とクタ教との癒着を是正しようとする。教会派の猛反発にあい、退位にまで追い込まれる。カトゥイの甥バロメイ即位


二三五年 格差は更に広がる。民衆の政治への不信がつのる


二四〇年 大陸各地で小規模な騒動が頻発する


二四四年 『統合法』を発布、施行し思想的な取り締まりをはじめる


二五二年 大陸東部で大規模な反乱「ガラムントの乱」が勃発。帝国は鎮圧に乗り出すも難航


二五四年 九代目皇帝バロメイ死去。息子のアクエン即位。反乱、なおも勢力拡大


二六〇年 聖教会独自の部隊『聖衛士団』が反乱鎮圧に参加。これにより反乱軍は壊滅。聖教会の政治的影響力が増大


二六五年 『イルサメル聖典』が改編されクタ教への信仰をより奨励


二七〇年 『統合法』が改編され思想統制が強化される


二七二年 十代目皇帝アクエン退位。弟のオームニア即位。この頃、思想犯や政治犯が多く検挙、処罰される


二八〇年 大陸の情勢安定化。しかし大きな火種が眠っていると噂され「臥龍時代」と揶揄される


三○三年 十一代目皇帝オームニア退位。息子のミシリア即位。聖教会が政治の実権を握る


三○五年 聖教会、「異端者狩り」を行う。帝国はこれを黙認


三一二年 聖教会、人間以外の種族を「悪魔の眷属」として討伐開始。帝国はこれも黙認


三二一年 突如、ムスペルが帝国からの独立を宣言。帝国はこれを認めず、軍を送ろうとするが聖教会が阻止


三三〇年 十二代目皇帝ミシリア死去。後継者不在


三三二年 ムスペルに続きハイランも独立を宣言


三三九年 聖教皇、オルクシティを訪問し神託を伝えようとする。しかし何者かに暗殺される


三四〇年 大陸各地で帝国に対する反乱が起きる


三四五年 ミシリアの甥クコット即位。各地の反乱激化


三五〇年 宮廷内の有力者の多くが宮廷を去る


三五四年 十三代目皇帝クコット自ら退位


三六五年 大陸のほとんどの都市が帝国からの独立を宣言する。実質的に帝国の支配が終わる



 大陸歴


一年   大陸各地で旧帝国勢力が騒動を起こす。各都市が自主的に治安の安定に努める


五年   大陸各地の治安が安定し出す。ニムル・ハイラン、家出をする

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