10.これから挑戦する高校生へアドバイス

 さて、このエッセイ集も終盤に差し掛かってきた。今回のエッセイはこれからカクヨム甲子園に挑戦する高校生の背中を押すようなものにしたいと思う。ということで、私なりのアドバイスを伝えよう(やーん、「である調」にすると偉そうな口調になっちゃう!! 普段はこんな人じゃないんだよおお。許して)。今まで偉そうな口調で書いてきたが、もうこの回が最後であるし、アドバイスをこんな口調ですると本当に偉そうな感じになってしまうので……今からは普段の雨虹みかんでいきます! あと「ですます調」にします! 雨虹みかんは評論家でも編集者でもない、ただ一人の女子大学生ですのでね。


 以下がアドバイス3つです(雨虹の考えなので他の人の考えとは異なる可能性大です。ふーん、と聞き流してください)。


・誤字脱字、記号の誤用には気を付けよう。

・作品の順位や評価は気にしない。

・過去の受賞作と自分の作品を比べすぎない。


 アドバイスを項目ごとに解説していきます。


・誤字脱字、記号の誤用には気を付けよう。

 「!」や「?」の後に1マス空けることや、鍵かっこの最後には「。」を付けないことは知っていますか?(しかし、綿矢りささんの『インストール』と『蹴りたい背中』では「~。」といった、鍵かっこの最後に「。」を付ける書き方をしているところがあるため、間違ってはいないのかもしれません。研究中です。ごめんなさい)


※追記

「〜。」でも「〜」でもいいそうです! 混乱させてすみませんでした!


 また、三点リーダは「…」ではなく、「……」と使うということも気をつけるポイントですね。

 そんなこと知ってるし! 雨虹、アタイのこと舐めてんの? と気分を害された方、申し訳ありません。舐めているわけではないのです。私が誤字脱字誤用マンだったからです(ちなみに今も現役)。

 正直な話、カクヨム甲子園の審査では誤字脱字や記号の誤用については甘いところがあると思います。私も応募締め切り後に自身の応募作で誤字脱字や記号の誤用を見つけましたし、カクヨム甲子園2022ショートストーリー部門大賞の三嶋悠希くんも主人公の名前と設定を誤って途中で変えてしまったというミスをしていたと話します。しかし、やはり誤字脱字、記号の誤用は良くありません。良いはずがありません。かっこ悪いです。超~~ダサいです。ドン引きです。気を付けましょう。なぜ私がこんなにも口を酸っぱくして言うのかというと、私が誤字脱字に気付かなかったまま応募していたという事実に未だに自分でいらだっているからです。かっこ悪いです。ダサすぎです。だからこれから応募する人は何度も何度も推敲しましょう。誤字脱字がないかを誰かにチェックしてもらうのもいいかもしれません。


・作品の順位や評価は気にしない。

 カクヨムでは、コンテストのページで順位が出ます。その順位の仕組みは分かりませんが、カクヨム甲子園では順位は受賞に関係ないとみられます(順位がかかわるコンテストもあるとは思いますが)。星や応援のハートの数も同様です。それは過去の受賞作を見れば分かります。受賞後に星やハートが増えるケースは多いですが、受賞直後には、受賞作によって星やハートの数にはかなりのばらつきがあります。

 つまり、星やハートが多くても受賞しない可能性は大いにありますし、逆に星やハートが少ない、もしくは全くなくても受賞できる可能性は大いにあるということです。ですから、作品の順位や評価は過度に気にしすぎないようにしましょう。


・過去の受賞作と自分の作品を比べすぎない。

 私は過去の受賞作を全く読まずに応募しました。これはメリットとデメリットがある行動だったと今になって思います。私のように過去の受賞作を参考にしない人もいれば、参考にする人もいると思います。「過去の受賞作を全く読まない」という行動は少し極端であったと思いますが、「他人と比べなかった」という点では良かったのかなと思います。私の受賞作『文房具コーナーから始まる文通』の9話構成は唯一無二のものであると思っています。人によってはその構成を変だと思う人もいると思いますが、私は執筆した当時、ちっとも変だと思っていませんでした。もしも過去の受賞作を読んで比べることで自分の作品の構成に違和感を抱いていたら、この独特な構成は生まれていなかったかもしれません。

 このアドバイスには賛否両論あると思いますが、私から言いたいことはひとつ。

 過去の受賞作と自分の作品を比べすぎないようにしましょう。



 以上が私からのアドバイス、そして『カクヨム甲子園は私の青春でした』の本編でした。ここまで読んでくれたみなさん、本当にありがとうございました。よろしければ、この後の『終わりに』と『質問コーナー』も読んでくださると嬉しいです。

 




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