第4話 警察署(派出所)へのお礼参り

  16:30頃、無事台湾の免許証を手にすると、オッサンが私の滞在先までバイクで送ってくれると、申し出てくれました。

*** 台湾の運転免許証に、期限は記入されていますが(5年だったか)、一度取得すると永久に有効なんだそうです。日本の警察のように「免許を交付してやる」という偉そうな態度や「自主返納」なんてバカバカしいことは一切やらない。簡単明瞭で、これが(世界中で)当たり前の警察行政というものでしょう。***


  途中、例の派出所があったので、オッサンにバイクを停めさせ、中へ入ろうと彼を誘ったのですが、あの傍若無人のオッサンが恥ずかしがるようなそぶりで「俺はいいよ」なんて遠慮している。

  仕方ないので、私一人で入ると、今度は昼間と打って変わって、大勢の警察官でごった返している。どうやら、二階が仮眠室になっており、夕方になると昼勤務の警察官たちと交代するようです。その交代時間に行ったので、広いオフィスは警察官で溢れかえっていたのです。

  かの副署長さんがいらしたので、一言お礼を言おうとそばに近寄ると、かつて大船警察署で課長さんに応対されたように、どうぞこちらへという感じで今回は表に連れ出されました(カメラで写真を撮ろうとしたのがいけなかったのかもしれません)。どうも、パトカーで送ったなんて「規律違反」のことをしたので、あまり事を荒立てたくないらしい。私は下手な中国語で「謝謝」と何度も言いました。


  副署長は表で立つオッサンを見ると、私に対する態度とは180度違い「おい、お前、なんでこんなところにいるんだ。」なんて怒鳴っている。

  オッサンがこの日本人を家へ送るんだ、というと、「ああ、そうか」といって署に戻っていきました。

 

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 これは2010年頃の話です。 当時の台湾は、今(2023年)の客家政権支配の台湾と異なり、私からすると、ずっと「中国的雰囲気」という感じがしました。 すなわち、おおらかでのんびりとした・明るい感じが社会全体にありました。

 そういう「明るい政治」が台湾の警察に影響を与え(2010年当時の)台湾警察の明るさ・風通しのよさというものが醸し出されていたのか。

 それとも、「裏金作り」「犯罪捏造」に象徴される日本警察の後ろめたさ・陰気さというものがない台湾警察自体の明るさなのか。


 私は、彼ら台湾警察の屈託のない・直線的な言動(問題解決手法)に、「裏金」のような後ろめたさを微塵も感じませんでした。

(2010年頃の)台湾社会とは、一言で言えば「人間として熟(こなれ)ている・大人」の社会でした。

日本の在日政治家・警察・マスコミのような「ガキっぽさ」がない。

「ガキっぽい」というのは「天皇陛下万歳」というバカ社会です。

どこにでも転がっているような爺婆・女子供(しかも在来種の日本人ではない)を、神様のように特別扱いして皆で陶酔させようとしている。

全員が同じ血の家族である縄文時代にはなかった、混血社会特有の子供っぽい差別社会(敢えて格差をつけて、スター化し偶像崇拝を煽る)ではないのでしょうか。


台湾で地元暴力団の組長の葬式に、その地域を管轄する警察署長クラスが列席することがよくあり「警察と黒社会の関係」なんていう新聞記事になります。

  しかし台湾警察は、マスコミに「批判」されても、日本のように新聞記者に嫌がらせをしたり・新聞社に圧力をかけたりしない。批判は批判・現実は現実という、台湾警察の「オープンで公明正大な体質」をそこに見ることができる、と私は思います。

アメリカでも日本でも、警察とヤクザのつながりは必ずある。それを堂々と隠し立てせずに「葬式列席」という最小限度の敬意を表明し、それを許容する台湾の社会も大人です。現在の日本社会は、在日韓国人の影響でどんどんガキっぽくなり・白痴化している。

  →  2023年6月から顕著になってきた、日本の4大新聞の記事・週刊誌(文春・新潮・現代・ポスト)の記事・出版される各種書籍のつまらなさは「日本の韓国化」を物語る最大の象徴といえるでしょう。


 2023年現在の日本社会の暗さ・停滞感(自由で伸び伸びした雰囲気がまるでない。見せ掛けだけの景気)とは、1980年代の日本をビジネスマンとして(生き生きと)生きた私にとっては、「異常」「病的」に見えるのです。

(最近、韓国や台湾の半導体企業が日本で生産を行なうという「明るいニュース」がありますが、実際には日本企業の技術を韓台へ無償で提供させ、工場用地取得や設備投資資金のほとんどを日本政府が「援助する」。金も技術もすべて日本製です。

10年後、彼ら韓台という外国企業の撒き散らす工場排水によって、日本各地で環境汚染問題(地下水が飲めなくなる)が発生という「暗いニュース」が日本を覆うだろう。

2023年7月3日

V.1.1

2023年7月4日

V.2.1

2023年7月14日

V.3.2

平栗雅人



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