坂本龍馬暗殺
龍を落とした男
「俺ぁ死なないぜ、シン」
瀕死の傷の下で笑っている。何度も見てきた顔と声、広く硬い背中。
俺は奴の肩に手を置く。これが最後だ。もう、会えなくなるだろう。
一言、奴に尋ねる。
「おい、原田左之助。お前は誰だ?」
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