無限ループ

◇◇◇◇◇


菜々は望まぬ性交を強要された…


1人ではどうする事もできない山中に連れて来られ、他に選択の余地はなかった…

だれも助けには来ない…

月明かりしかない真暗な山中で…

お世辞にも、清潔感も品もあるとは言えない、

中年オヤジに犯された…

菜々の涙も、嫌がる仕草も、男の興奮度を助長するものにしかならなかった…

満足した男は、タバコを吹かしていた…

菜々は秘部から男の白いモノを垂れ流していた…


菜々「…ぅぅっ…ぐすんっ…もう…帰らせて…

くださいっ…」


菜々は泣きながら懇願する…


男「あ〜気持ちよかったなぁ〜…

最後にこんなかわいい子、好きにできてよかった…なあ、お嬢さん、俺と一緒に死のう?」


菜々「……え……?……」


男「俺はもう、ダメなんだあ〜。ここへは死ぬつもりで来たんだぁ」


男は菜々に馬乗りになり、隠していたナイフを取り出す…


菜々「やめてっ!いやぁっ!!だれかぁ!!」


男「ごめんね、お嬢さん…」


男はナイフを振り上げ、力いっぱい振りおろした…


菜々「いやああああぁーーーーっっっ!!!」



プチュンッ



テレビを切った時のような音が聞こえた…

同時に目の前が真暗になった…


◇◇◇◇◇


……

……終点です……

……終点ですよ……


菜々「……はっ!……」

菜々「やば!寝ちゃった……え……?」


バス運転手「………」


菜々「…あれ?…バス…?…わたし…あれっ…?」


バス運転手「………」


菜々「…すみません…ここって……」


バス運転手「………」


菜々はなにが起きたかわからなかった

時刻は0時を回ったところだった


バス運転手「………」


菜々「(わたし、たしかに刺されたよね…?

体、なんともない… 時間が戻ったの? さっきのは夢だったの? これから起こる事が見えた?)」


考えるも答えは出ない…


バス運転手「……………………」


菜々「(わからないや。でも、よかった!やり直せるんだ! そしたら、運転手さんに、なんとか事情を説明してー)」


バス運転手「……ハヤクオリロヨ……」


菜々「……え……?……」


バス運転手「サソッテイルノカ?」


菜々「…え…あの…」


バス運転手「コンナジカンニ、コンナトコロデ……ソンナカッコウデ、ウロツキヤガッテ」


菜々「えっ!いや、違うんです!あの!わたしー」


バス運転手「ソンナニオソワレタイナラ、ノゾミドオリニシテヤルヨ」


そう言うと、バス運転手はポケットからナイフを取り出した


菜々「いやっ!待ってくださいっ!…あっ…」


菜々「いやああああぁーーーーっっ!!!!


バス運転手にも襲われた…

ナイフで脅されながら…

散々弄ばれたあと…

またナイフ振り下ろされたんだ…

刺されたと思った時…

またあの現象が起きたんだ…


プチュンッ


音と共に、目の前がまた暗転した…


◇◇◇◇◇


……

……終点です……

……終点ですよ……


菜々「……はっ!……」

菜々「やば!寝ちゃった…… (あ、まただ…)」


運転手「………」


菜々は時計を確認する

時刻は0時をまわったところだった

やはり夢じゃない

さっきも1時は回っていた

刺されたと思ったところから時間が戻っている


バス運転手「………」


菜々「…すみません、降りますね。(この運転手はヤバイもんね。)」


菜々はバスを降りたものの、そこは見知らぬ山の中…


菜々「…やっぱりこわいな… どうしよう…」


恐怖心とは裏腹に、菜々は最初より少し落ち着いていた

ただ暗いだけの山中

2度も味わった絶望よりはずっとマシだった


菜々「バスが来た方はあの車が来るからやめたほうがいいよね。」


落ち着いて考えると、最初は見えなかったものが少し見えてくる


スマホのライトを頼りに周りを見渡すと、反対側にもバス停があった


菜々「こっち側で始発で帰れるんじゃ…」


その通りだった

1日1本 8時のみ と時間と本数は限られるが、〇〇駅行き というバスがあった!

〇〇駅は菜々が毎日乗り降りする最寄の駅だ

菜々に希望の光が差す


菜々「バスあるんだ。よかった!!最悪、朝まで待てば帰れるー」


落ち着いた菜々はさらに希望を見出す


最終バスが向かっていったほう

車庫や営業所があるのでは??

あの運転手もいるかもしれないが、他にも人がいる中で襲ってはこないだろう

事務所があれば電話もあるだろう

スマホの電波も入るかもしれない

親に連絡できる

そしたら迎えに来てもらえる!

そっちに行ってみよう!!


菜々から恐怖心は消えていた

最悪、始発まで待てばバスが来る

安心感と、希望を抱き、最終バスが向かっていったほうを目指した


ほどなくして、バスの車庫、営業所を見つけた

営業所は電気も付いていた


菜々「あった!!やった!!人がいる!!

助けてもらえる!!」


事務所の扉は開いていた


菜々「…こんばんは!夜分にすみません!失礼します…」


所内は静まり返っていた…

静まり返った事務所内で、1人の運転手が立っているのが見えた… あの運転手だーー


…と同時に、菜々はとんでもない光景を目の当たりにする


そこは血の海だった…

運転手はナイフを持ち、血まみれだった…

運転手の周りには5、6人の男が倒れ、動かなくなっていた…


菜々「きゃあああぁーーーっっっ!!!」


菜々は悲鳴を上げる


バス運転手「やあ、キミもやっと気付いたんだね。この無限ループに」


菜々「…あっ…あぁっ…」


菜々は惨劇の場を目の当たりにし、言葉が出ない…


バス運転手「もうさー、何百回目なんだろうな〜。この3時間くらいを繰り返すのさ。」


菜々「……え……?」


バス運転手「俺が終点でキミを下ろすところから始まってさ。いつもその後、俺何をしてても、2時57分にリセットかかってたんだ」


菜々「……リセット……?」


バス運転手「わかるでしょ? プチュンだよプチュン キミもこいつらもさー、繰り返してる事全然気付いてなくてさー笑

いっつも同じ反応、同じ話しててさ」


菜々「………」


バス運転手「最初はその繰り返しもおもしろかったんだけどさー、いい加減うんざりしてたとこだったんだよね」


運転手は血の海を歩きながら続ける…


バス運転手「でも前回さー、ちょっと変化があってね? キミが起きた後の反応が変わったんだ。それでね、ああこの子気付いたんだなぁって」


バス運転手「でね、どうせリセットかかるからいっかぁと思って、キミで遊んで、そのあと刺したじゃんか? そしたら、そのタイミングでリセットかかったからビックリしたよー! キミを殺す事が、無限ループのリセットだったんだ」


菜々「……あ……」


バス運転手は動かなくなった男達を足蹴にしながら続ける…


バス運転手「ためしに、こいつら全員殺してみたけど、リセットかからなかった。

いつも、バス降りてから、誰かに殺されてたの?

今まで何百回と殺されてるんだよ笑」


菜々「……何……百……回……?……」


バス運転手「でね、そうとわかればキミはもう逃さない笑 なにやっても、その後殺しちゃえばリセットだもんね笑

最高の時間だなぁ笑

目玉ほじくり出したり、お腹切り開いたりとかもしたかったんだ笑 あ、キミの大事なとこに

ナイフ突っ込んで、グリグリしてみたりもしたいなぁ〜笑

末永くよろしくね

な〜なちゃん笑


菜々「…いっ…いやああああああぁーーーーーーっっっっ!!!!!!」












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