第29話 ●真名鶴 様 紅梅様の仇を討てを読んで楽しく自虐しちゃいました。

◎今回の読書会作品

 真名鶴 様

 紅梅様の仇を討て(カクヨム)


◎今回の読書会参加者

・加納友美 

 動物と話しが出来る大学一年生。

 どんな状況や作品にも、なりきりスキル発動により対応可能。この作品の本編「心療内科の友美さん」の作者と言う設定。

・カラスのカラッチ

 クールな価値観を持つカラス。かつて死に対する価値観の違いで友美さんを怒らせた。解説役。

・フラミンゴのフラミっチ

 読書会初参加。続編に登場する、自虐ネタオンリーのフラミンゴ。

・イグアナのイグッチ

 ゆっくり過ぎるイグアナ。


 ガチャ 


 「今回の作品はサスペンスね。ちなみに私の人生、ただ片足で立ってるだけの人生で、平凡過ぎてサスペンスのサの字もないわ」


 「カラカラカラ!なんだ?君は?面白い事を言うじゃないか!」


 「…………」

 (カラッチの笑ってるとこ初めて見たよ……カラカラって笑うんだ……)


 私は読書会が開催される自室に入室しましたが、フラミッチの自虐ネタで爆笑してるカラッチを見て絶句しています。


 「ゴホン!失礼した。フラミンゴさんのネタが面白くてつい爆笑してしまったよ。ゴホン!ゴホン!」


 「カラッチ、大丈夫?」


 「ああ、大丈夫だ」


 カラッチは、テーブルの上のミネラルウォーターが入ったグラスに口ばしを突っ込み、笑いすぎて枯れた喉を潤しています。


 「こ……の……さ……く……ひ……」


 「あ〜。ハイハイ。イグッチの解説だと、ゆっくり過ぎて朝までかかっちゃうから、解説役はカラッチに任せて、余計な発言はしなくて大丈夫だから、読書のみを楽しんでくれてればいいからね」


 「よし。早速だが今回の作品のあらすじを紹介しよう」


 「あ、うん!カラッチお願い」


 「この作品はタイトルにもあるが、かつての日本に似て非なる国を舞台において、天社に祀られていた紅梅様を殺害した犯人を追うと言う、復讐と様々な謎を解き明かしていくミステリー作品だ」


 「凄い面白いよね!」


 「復讐?ちなみに復讐と言えば、私こないだお父さんに、お前の人生は敵だらけだから自重しなさいって言われたわ」


 「カラカラ!ヒ〜ッ!なんだそれは!カラカラカラカラ!」


 「…………」

 (そんなに笑うとこ?)


 「カラカラ!すまない!とにかくこの作品は復讐を誓った主人公の夜光さんと言うお嬢さんが、日常の流れの中で様々な人物との交流や調査行動をして行くんだが、その過程が細く描写されている。まるで映画を見ている様な錯覚に陥る素晴らしい作品だ!本当にネット小説は、プロ顔負けの文章を書かれる方が多いと聞くが、本当だったぞ!」


 「き……ん……ぱ……く……し……た……の……し……い……さ……く……ひ……」


 「あ〜ハイハイ。イグッチも緊迫感があって楽しい作品だって言いたいんだよね?感想ありがとね。でもイグッチは読むのもゆっくりだから、発言は極力控えて引き続き読書を楽しんでね」


 「緊迫感?ちなみに私はお父さんから、お前の人生緊迫感じゃなくて、緊縛感にならない様に注意しろよと言われたわ」


 「カラギャラ!ヒー!ヒー!ゴホッ!ゴホッ!」


 「ちょっと!カラッチ大丈夫?!」

 

 「ゴホッ、あ〜すまない、大丈夫だ」


 「…………」

 (…………)


 「色々と語りたいが、この作品がミステリーと言う事もあり、ネタバレに伴ってしまうから全体的な事を語らせてもらうが、僕がこの作品で一番印象に残ったのはなんだと思う?」


 「え?世界観?とかかな?戦後の日本的な世界観で和風なファンタジー要素もあるよね?凄くリアリティだし、巴衛さんの本屋さんの店内様子とか、目に浮かんで来る感じがしたもんね!」


 「いいや、違う。僕がこの作品が一番印象に残ったのは、全体のリズム感、つまり物語内の時間の流れの速さが絶妙なんだ!基本的な手法は、情景や心情を深く掘り下げる描写を取り、そこから物語が動くのだが、遅すぎず早すぎず、時にはわずかな一文が重要な伏線となり急展開を感じさせる……とにかく読者にストレスを与えない……中盤以降は、何気ない描写の一文一文になんか意味があるんじゃないか?と自然に文字を追っていたよ」


 「うん!なんかわかる!」


 「わ……た……し……も……し……ょ……う……せ……」


 「あ〜ハイハイ。時間に関して、イグッチは私もそう思う、私も小説書いてみようかしら?っていいたいんだよね?でもイグッチが小説書いたら、三点リーダーの嵐で、魔法灯が無限に続く一本道みたいな世界観で、とっても読みにくいから読む事のみにしてね。あと小さい【ょ】は前後どちらかの文字にくっつけてね」


 「魔法灯?ちなみに私はお前の人生においてこの先、魔法でも使わない限り光が灯る事はないって言われたわ」


 「ガラカラ!ヒーッ!ヒーッ!腹がよじれる!」


 私はセリフ棒読みスキル【棒姫】を緊急発動。


 「そうだね。魔法だね。人生だね。光だね。灯したいね」

 (絶妙なタイミングのフラミッチの自虐ネタ、本当にやめてくれないかな……カラッチが壊れちゃうよ……)


 「ゴホッゴホッ……ちなみに、作者様の真名鶴様は鶴梅創作堂と言う一次創作活動も行ってるとの事だ。そして、現在は合同で作品を制作している。今回の作品を読んで僕はその合同作品も非常に楽しみだ!続報を待とうではないか!」


 「わ……た……し……も……ま……」


 「あ〜ハイハイ。イグッチは私も楽しみに待つと言いたいんだよね?そうだね。ゆっくり待ってくれていいからね」


 「とにかくこの作品で、鶴梅創作堂の底しれぬ作品クオリティーの高さを実感した。友美ちゃんのサークルとは大違いだ。もっと精進するんだな」


 「…………」


 「クオリティー?ちなみに私は、お前の人生のクオリティーどうにかならないか?とお父さんに怒られたわ」


 「カラギャラ!ヒーッ!」


 「…………」


 辛辣な意見で締めくくったカラッチでしたが、その後も要所要所でフラミッチの自虐ネタが入り、私達は朝までワイワイとこの作品を楽しく拝読していました。



 作者 真名鶴 様

 今回はありがとうございました!


 今回の作品はこちらからどうぞ!

https://kakuyomu.jp/works/16817330650978665096




 


 



 


 


 

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