第13話 アベルの家族
世紀1212年春 ユミルバ アベル6歳
アベルが思い出して焦っている。
「あっ・・・ヤバい! 忘れてた。まだラルクとロメロのとこにも行くんだった。」
ハンナが満面の笑顔でアベルに
「引き留めてごめんね。アベルいつも本当にありがとうね。」
オンジは何故か兄貴ヅラしてアベルに
「おう、アベル気をつけて帰れよ。」
ハンナがアベルに軽く手を振って
「ナデルとイベルマによろしくいっといておくれよ。」
アベルも手を振り返しながら
「うん、わかったよハンナ師匠。もう少しオンジに優しくしてあげてね。」
そういうとまたアベルは走り出した。
ここでハンナが言ったアベルの家族を紹介しておこう。
アベルの父の名はナデル・ジルード公爵
ここユミルバの領主にして魔法省のトップのナジーバ王国魔法大臣
長めの金髪に綺麗に整えられた口髭がある。体は細くかなり着痩せするので
とても弱そうに見える。
元SS級の冒険者で、攻撃魔法に関してはナジーバで神級魔法の撃つことのできる
数少ない大魔導師の1人。
前国王時代から王宮からの信頼も厚いが、社交界に顔を出すことは無いのに
特別扱いされているジルード家を周りの貴族のほとんどはよく思っていなかった。
周りの人はナデルを公爵や大臣と呼ぶより大魔導師と呼んでいることの方が多い。
家ではずっと机で仕事をしていて
アベルは本当に父親が強いのかいつも疑問に思っている。
そしてアベルの母の名はイベルマ・ジルード。
ここユミルバの初等学院の校長先生をしている。
父と同じく元SS級の冒険者であり光・回復系魔法と錬金や術のエキスパート
ナジーバ国では、天才アルベルト・ラジアス研究の第一人者。
年を重ねても本当に美しい才女。
黒くて長い髪に雪のように白い肌をしている。
長身で女性的な体つきで言い寄った男が多かっただろうと安易に想像できる。
なぜ、とてもとても弱そうに見えるナデルと結婚したのかはアベルには全くわからなかった。今でも見た目より10歳、いや15歳は若くみられるが、
若い頃から鋭い洞察力と賢さでパーティーの軍師的役割として頼られる存在だったらしい。
今でもアベルに対する洞察力が鋭く隠し事のできないアベルだった。
怒るとお父様より数倍怖いのに、周りの皆んなは母の事を「光の聖女様」と呼んでいる。
アベルは密かに「怒りの聖女様」と呼んでいる。
簡単にいうとジルード家はこの国の公爵家で
周りの貴族からは強い嫉妬の対象になっているが
魔法に関してはエリート中のエリートの一族であった。
その2人に子供は三人いた。
アベルの兄は王都の国立魔法学院二年生で王都で寮生活をしている。
父と母の四大属性魔法と光魔法を受け継いだ百年に1人の天才と噂され
魔法貴公子と呼ばれる長身で少し長めの金髪の似合う
ザ・王子様のようなアベルの8歳年上の兄のベルク・ジルード14歳
そして、神託の儀がまだなので詳しくはわからないが
豊富な魔力量とおそらく三属性魔法の才能を持っていると言われている
少し短めの金髪癖毛のアベルの4歳年下の弟のマルク•ジルード2歳
そして、賢者の石と転生の神のおかげで魔力だけが人一倍多い
アルベルト・ラジアスの生まれ変わりでもあり
この物語の主人公のアベル•ジルード6歳
こんな家庭環境で、ジルード家の次男として転生した
家族や街の人の優しさに包まれながら、なに不自由なく育った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます