第28話 祖母が他界
2020年06月01日、祖母が亡くなった。
「秀くんが、九州から来てくれる。あの女は来ない。四国の従兄に連絡した。コロナ禍なので、こちらで仮葬、本葬は後になりますと、伝えた。あなたにやって貰いたい事があるのでメモして」
兄に、先に連絡したんだと思った。
「良子にLINEする。ここが重要。今日ではない。明日の夕方。『昨日、おばあちゃんが亡くなりました。仮葬06月04日。A葬儀社にて。11時30分~。返信は不要です』
焼香の事だけど、じいさん、私、可奈ちゃんの順。あなたは、奈津の前に入り込む。位牌、遺影、骨壷は、斉藤一家に絶対触らせない。お骨上げの前に昼食。斉藤一家にお膳は出さない。香典は、秀くん、私、あなた1万円ずつ」
「じいさんから、何時連絡があったの?」
「お昼頃。奈津の家に電話したけど繋がらなかった。真也さん、奈津、和也、良子の携帯にかけたけど繋がらなかった。仕方なく私に電話したって。失礼な話よ。どうでもいいけど。
斉藤が、緊急連絡の紙に、私の番号、その下に斉藤一家の番号を書いていた。あいつらの番号を適当に書き換えたから、繋がる訳がない。じいさんには、奈津に私から連絡すると言ったら安心してた」
「じいさん、電話番号が違うとわかったら怒るよ」
「その時は、その時よ。何とかする。すごく忙しいから、また電話するね」
「はい。気をつけてね」
6月02日の夕方、良子にLINEした。
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