第26話 祖母の目 良子の目
疲れた。電車の中でうとうとした。
広い公園の端っこに、大きな岩がたくさんある。
上から水が流れていて、その下は池だ。
小さい頃の良子がキョロキョロしている。私を探している。
岩の後ろから出たら、良子が笑った。
良子のそばに行って「良子ちゃん、大嫌い」と、私は言った。
良子は、大きな目をさらに見開いて私をじっと見た。その後、わぁーんと泣き出した。
「嘘よ。大好きよ」と、言うと良子はいい笑顔になった。
先程別れた祖母と良子は、同じ目をしている。
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