第6話 長女だから両親の面倒をみる

叔母は、斉藤さんとお見合いで結婚し、埼玉の賃貸アパートに入居した。

従弟の和也と従妹の良子は、埼玉で育った。

斉藤家は、義叔父の会社から借り上げ社宅に入るよう告げられ4LDKのマンションに移る事になった。

斉藤家に祖父母が泊まりやすくなった。そこで、母が動いた。

「自分は長女だから両親の面倒をみる」と、祖父母を四国から呼び寄せる事にした。

祖父母は故郷から離れる事は無理とか、義叔父が転勤族で国内は九州から北海道、海外勤務もあり得るとか、すったもんだのあげく、母に押し切られた。

祖父母は四国の家を売り払い、そのお金で埼玉に新居を建てることに決めた。

新居の場所は、母が探した。


住む所がなくなった祖父母は、当初、小さなアパートを借りると言っていたが、

母は、「家財道具はウチで預かって、両親はウチと斉藤家を行き来したらどうか」と、提案し、母の思い通りに進めた。

祖父母は、ウチと斉藤家を行き来することになった。

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