第4.5話
昨日よりも激しい雨の中、なんとか
濡れた靴下は靴と共に下駄箱に入れて、裸足のまま上履きに履き替える。そうでもしないと今日一日をやってられない。帰りは……その時の自分がどうにかするはずだ。
それよりも濡れた制服のズボンが問題だった。濡れた長ズボンほど気持ち悪いものはない。かといって、替えは当然あるはずもなく、今日は体操着すらない。
つまり、乾くまでこの辛さに耐えないといけないのだ。
「ズボン気持ち悪い」
「二日連続雨はガチで勘弁してほしいよな」
お互い、雨に対する愚痴を言い合って教室へ入る。雨のせいか、はたまた来週から期末テストだからか、教室で騒いでる人がいなかった。
席へ荷物を預けて隣を見る。しかし誰も座っていない。というより、荷物すら置かれていなかった。
この前のように寝坊したのだろうか。いつもはいるはずの時間にいないのは、何かと違和感を覚える。
どうせそのうち来る。そう思っていたが予鈴、本鈴が鳴っても
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます