補給作業

第21話 第一陣

班長が操縦する補給船が入って行った強大な白い惑星、暗闇の部分では瞬時に光って消える。そんな現象が何度も起きている。その惑星をカプセルを挟んで僕は護衛ポッドとしてワームホールが開くのを待っている。

モニターで雲を抜けた事は見てたから皆と一緒に喜んだけど、通信が届いていないらしい。

フォイドさんから「打ち合わせ通り、ワームホールが開いたらまず俺とチティリが入って、周辺確認。その間に班長達は燃料補給の為に一旦戻る。それを確認してから他の班が順次惑星に入って行く。分かってるか?」

ソワソワしていたのを気付かれたかな、フォイドさんが落ち着かせてくれた気がした。

「了解。フォイドさんありがとうございます」

「?何がだ?」フォイドさんが白を切っている。

「(またまた~)僕を落ち着かせてくれる為に声を掛けてくれたんでしょ?」

「人の周りをグルグル飛んでいれば誰だって落ち着きがないって思うけどな(笑)」

そんなやり取りをしているといつの間にかワームホールが開いていた。


白い惑星をバックにワームホールからは、雲と海が見えている。


「チティリ、準備は良いか?行くぞ」フォイドさんの護衛ポッドに付いて行くようにワームホールに入って行く。


さっきまで宇宙だったのに今、視界に入っているのは一面の海。


「班長、お疲れ様です」フォイドさんが班長の補給船に寄っているので、補給船を挟んで反対側に

「お疲れ様でっス、みんなすごい騒いでましたよ」雲を抜けた時の皆の反応を教えてあげた。

「おう、ありがとう。早速だけど、周辺確認を頼む。俺はあの島の石を採取してくるから」補給船が赤茶色の島に降りて行った。


『了解』二人で返事をして周辺を飛び回った。


「ヤッフー」僕は縦横無尽に飛び回った。「こちらチティリ、雲と海しか見えません。島もさっきのだけですね。後はたまに強風がぁぁぁ、吹くだけです」風に流されながらも報告は怠らない。

「こっちも似たようなものです」フォイドさんの報告も聞こえた。


「了解、一旦俺は燃料の補給に戻るから、他の班に協力してやってくれ。フォイド、チティリの燃料切れに注意してやってくれ」

「分かりました。チティリも聞こえたな」

「大丈夫ですよ。任せて下さい」


班長の補給船がワームホールへ入って行った。


すれ違う様に次々と他の班の補給船と護衛ポッドが出てきた。

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