第6話 モンスターになってみた
俺がいるのは周りが岩だらけの山。
目の前には3人の人間が立って、身構えている。
勇者があらわれた。
剣士があらわれた。
魔法使いがあらわれた。
メッセージが現れた。
勇者と剣士が斬りかかって来た。
「あぶなっ」剣士の初撃を躱す。「痛ッ!!」勇者の攻撃を受けてしまった。
「あっつぅ」魔法使いが炎を撃ち出していた。
「自分のHPは分からないのか、本当に倒される体(てい)なんだな。ありがたい事に武器、大剣を持ってる。ならまずは」
俺は魔法使いに向かって突進した。勇者と剣士が魔法使いの前に出る。
「うおりゃーーー」武器を横に振り抜いて薙ぎ払う様にしてみた。これでノックバックでもしてくれれば
勇者が魔法使いの後ろへ、剣士が崖下へ吹き飛んでいった。
「ええぇ!?」
俺自身驚いている。
目の前に魔法使いがいる。
「・・・・・」
ゴンッ!武器ではなく拳骨を食らわせた。
魔法使いがそのまま倒れた。
メッセージが現れた。
魔法使いをたおした。
遅れて通知が来た。
剣士をたおした。
「剣士も倒しちゃった(汗)」
何かアイテムを使ったのか複数の色に覆われている勇者が立っていた。
「ここまできたら戦うしかないよな」
「うおおおお」
武器を大きく振り下ろす。
勇者との鍔迫り合いで空気が震える。
グギギギ
勇者に押し返され、武器を持った両手が上に弾かれた。同時に勇者が押し返した勢いを使って回転斬りを仕掛けてきた。
「まずいっ」上に弾かれた武器を逆手に持ち返して、勇者の剣を受け止める。
「ぐふっ」勇者の剣が横っ腹に刺さった所で止めた。そのまま剣を伝って大剣の刃先を勇者に向けて、ダメージを与えた。勇者が距離を置く。
「このまま膠着状態でも良いけど、折角だから」
勇者に向かって突進する。
「くたばれ勇者ぁぁぁ」
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アナウンス
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