第4話 再起
「ぐっはぁ~、面倒くさかった~~~」大きくため息を付いた。
「いやぁあんな事になるんだなぁ」ゲラゲラ笑いながら、俺とスーはさっきの店の近くの飲食店で昼食をしている。
「にしても何でアレをやろうとしたんだよ?」ストローからズズズと飲み終えた音が聞こえた。
「地球の生活がどんなものかやってみたかった」タオルで口周りを拭き終える。
「だって覚えてないだろう?あっ!ワザとAMBを切ってたのか?」
「覚えていられると思ったんだけどなぁ」テーブルに肘を付く俺。
「無理!完璧爺さんだった」背もたれに寄り掛かりながらスーが指さしてきた。
「まぁライブラリーで見れるけど?」
「それだと同じ時間見てなきゃダメだろ?HSRはバースの中しか使えないから」
「人生100年コースを・・・Levelは?」
「10」
「10!?」スーは目を見開いて驚いた。「10年を1時間で・・・脳に負担が掛かるぞ。お前、家に帰ってないよな」
「独身の強み」俺はブイサイン(^^)vをしておちゃらける。
「バカ、強制的に家庭を持たされるぞ。だったら自分で相手を見つける方がいいだろう?」
「二人っ子政策?」
スーは黙って頷く。「人口増加を防ぐ為じゃなくて人口減少を防ぐ為に1家族2人以上の子を作れってやつ」
「俺思ってるんだけど、食料大丈夫なのか?」
「農場艦『カーフンフェーム』の供給率120% 大丈夫だ。それこそ働き手が少なくなれば危うくなるんじゃないか(笑)」
「俺、ポイントが少ない」身分証をテーブルの上に出し指先でチョンチョンと2回突くとホログラムとして数字が浮かび上がった。
その数字を見てスーは席を立ちながら「上手くいけばめちゃくちゃ稼げるやり方を教えてやる」
俺に付いて来いと
2人はバーススクエアへ向かった。
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