5人分追加で―!!

「いやーすまないねーごちそうになってしまって」




あたしはニア達家族4人と共に食事に来ている。


【レンベルショップ】でのやり取りのお詫びを兼ねた食事だ。


あたしはこっちに来てそういう店を知らなかったので知ることができ、さらに美味しい食事ができ、さらにお詫びも兼ねることができるという大変高度な戦略を考えた。


ちなみにこの店はニアのお父さん・・・ケニスの知り合いがやっておりギンガのことも事前に知らせてもらいギンガも一緒に入らせてもらっている。


もう2度も3度も同じ事はしませんとも。




「美味しい!」




みんなで食べてるのは『レットボア』のステーキ。


向こうでは小市民で18歳なあたしはステーキなんぞ縁がなく偉そうに言えないけどこれは向こうできっと有名なお店にも勝っていると思えるほどうまいのだ。


ギンガも気に入ったのか尻尾の振りがハンパない。




「すいませーん!ステーキあと5人分追加で―!!」




「「「「「は?」」」」」」




ニア達家族と従業員に驚かれた。




「あたしに1人前とギンガに4人前ですよ」




それから食事をしながらいろんな話をして情報を得る。


こちらの時間の概念月日の数え方それと世間話。


あとギンガと一緒に泊まれる宿も聞いといた。


食事を終えてニアたちと分かれて宿に向かい教えられた建物に入る。




「すいません、泊まりたいのですが」




「はーい」




背中を向けていた従業員(15歳位の女の子)がこちらを振り向き・・・・倒れた・・・・


あ・・・・またやっちまった・・・・


その後謝ってお詫びという形で一番高い部屋をとった。


部屋が狭いとギンガがかわいそうだしね。






「濃厚な1日だった」




ギンガを撫でながらベッドに座り初日起こったことを思い呟く。


あと・・・ムキマッチョがくれたこの世界の情報・・・・ああも都合よく浮かぶものなのだろうか?


あの時あたしはその情報が欲しいと【考えた】・・・考えれば全ての情報を知ることができる?


それはかなりやばいべよ・・・・


それと魔法。


当たり前だけど向こうでは使えなかったのにこっちで使えてしまった。


しかもこの世界で10人しか使えない回復魔法を。


それもかなりやばいべよ!!


・・・・あ・・・・さっきの食事会で聞いた鑑定魔法・・・使えるかな?




【鑑定】




あたし自身にかけてみた。

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