閑話 それぞれの衝撃
俺はアズエルの守護警備隊副隊長ニック・ハルバード。
今日は街の守護門に用事があり友人の門番デレクと外で話をしていた。
「なあ、ニック・・・・・あれ・・・・まずくないか・・・?」
「なにがだ?っエレメンタルウルフ!!」
危険度ランクAのモンスターが女の子3人のすぐ後ろをあるいてきていたのだ。
「デレク!門を閉じるように言え!あと1人をギルドに走らせ高ランク討伐者をあつめよこすようにと!もう1人を領主様にこの緊急事態の報告にだしてくれ!」
「「わかった!」
「あと残りは俺と一緒にエレメンタルウルフのお相手だ!」
そしてエレメンタルウルフが至近距離に来たところで弓を構えたニックが女の子3人に声をかける。
「そこの女の子3人とも!!!早くこっちに避難しなさい!真後ろに災害級モンスターがいるんだ!」
女の子の中の黒服の子がこっちに両手を振って
「ちょっと待った!!この子はあたしの仲間だ!!」
は・・・・・?仲間?嘘だろ?それがこの場にいる兵士達の一致した意見だったと思う。
「ん-と・・・あっそうだ!ギンガ!こっちにおいで」
その女の子はエレメンタルウルフを呼び抱きしめながら微笑んでいて王都にある大神殿に描いてある壁画のように美しかった。
腰まで伸びた美しい黒髪とその美しい笑顔・・・そして魔物と抱き合っている姿に後光がさしたその姿に思わず・・・・「美しい・・・・」ともらしてしまった。
他にも同じことを思った者がいたのか似たようなことをつぶやいていた。
これがのちに語られる【美女と魔獣】である。
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