閑話 信じられない出会い2

私は今信じられないものを見ています。


危険度ランクAのモンスター エレメンタルウルフ。


4属性の魔法を使いこなしエレメンタルウルフ1匹いれば街が滅ぼされるとまで言われ1匹にたいして討伐ランカーAクラスの5パーティーで当たらなければならないほどの相手が・・・・こっちに向かってあるいてきたのです・・・・・・助けてくれたお姉さんの後ろから。


それに気が付いたお姉さんが私たちに微笑んで




「ちとまっててね」




と言ってゴブリンに刺さっている武器を引き抜いて変な座り方をして




「おいこら犬っころ・・・だれにがんくれてんだ・・・あぁ?」




・・・・・・・美人さんなのに・・・・・・




それからさらに信じられない事が起こっています。


エレメンタルウルフと互角に闘っているのです!


お姉さんはAランクの討伐者なのでしょうか?と思っていたエレメンタルウルフが魔法を使いこなし始めたのです。


お姉さんがよけても追いかけていくようでかなり劣勢なのでは・・・・・・は?




「おらぁ!!あ・・いけた」




魔法を切りました・・・・・え?・・・・私は妹のエステルと一緒に目をこすりもう1度みます。




「なめんな!このヤローが!!!」




また・・・切ってます・・ファイヤーボールだけじゃなくてウォーターボールとロックショットもすべて・・・切ってます。


そして一番心臓に悪い出来事が起こってしまいました。


エレメンタルウルフの鋭い爪がお姉さんの背中を切り裂いたのです!!!!


ああ!お姉さん!




「ぐにゃ!」




ぐにゃ?あれ?お姉さんピンピンしてる?


それからの出来事は私にはよくわかりませんでした。


エレメンタルウルフが1メートルくらい浮いて倒れうごかなくなったのです。


そしてお姉さんがエレメンタルウルフに手を向け




「メガヒール」




と回復魔法をかけた後エレメンタルウルフに・・・




「あたしは襲われたから相手をしただけで、あんたを殺したくて闘ったわけじゃないからねぇ、もうあんまり人は襲わない方がいいよ?じゃあな」




最後の回復魔法が一番強烈な出来事です!!回復魔法は世界で10人の神の巫女さましかつかえません。


そのことを知っている私と妹は完全に思考停止してしまいました。


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