第7話 折上と一人暮らしのはなし

 新社会人になって一人暮らしを始めた折上。家族や親戚からは、まともな食事を摂らないのではないかと懸念されていた。しかし彼女はあるとき、作り置きの楽さに目覚めたのだった———。


 どうも、自他ともに食事を疎かにすることで定評のある折上です。

 最近は休みの日に作り置きをして食べているのですが、それまでは毎晩袋麺を茹でて食べているという生活でした。しかも毎日味噌ラーメン。もちろん野菜と卵は入れてるよ。素ラーメンじゃないよ。


 一番酷かったのは大学の時ですね。朝ご飯と夕ご飯が提供されるタイプの寮に住んでいたのですが、まず朝ごはんを食べない。起きられなくて。そしてお昼ご飯は卵うどん。夕ご飯は提供されるものを食べて…という生活でした。まともに食べていたのは夜だけ。昼の卵うどんすら食べない時もありました。


 そんな生活をしていた折上が今! 休みの日に作り置きをしている!


 自分が一番びっくりしています。さらに、三日坊主になっていないことにも驚いています。たまに作り置き忘れて袋麺生活することもあるけどね。まあそりゃ人間だから忘れることもある。

 作り置きって楽ですよね! 数時間頑張っていっぱい作っておけば、あとは必要な分温めればいいだけなんですもん! 仕事から帰って来たらもうご飯作る元気なんかありませんよ。最近では楽しんですらいます。あんまりレパートリーないですが。


 そんな楽しいこともあるんですけど、もちろん辛いことだってあります。折上は不安になりやすいので、ふとした瞬間に誰かが側にいて欲しくなることもあります。

 でもそれより、一人で好きなようにできるという嬉しさの方が大きいです。

 自分のことは自分でしなくちゃいけない。でも自由度が高い。たまに寂しくなっちゃうこともあるけど、折上は今が楽しいです。


 このルーティンを崩さないで、炊事洗濯掃除を継続するぞ!

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