第21話 館に家


「ガチャの時間でしょ?」

「また出たよ?どうするジョー?」

「ダイジロウが言う時は大体合ってるからいいんじゃないかな?」

「だろだろ?この前のアパートもいい感じだったしさ」

「そう言えばあれから大丈夫なのかな?」

「何が?」

「ほら直で言ってくれって言ったけど、家わかるかな?」

「リーダーに聞くだろ?」

「あっ、そうか」

「んじゃガチャやるぞー」

 ガチャをセットし。

「ダイジロウ行きます!」

 銅色が五個、銀色二個、金色三個、虹色一個。

「おー、幸先いいね!なんだった?」

「家だった」

「またかよ」

「ダブりだな」

「じゃー二番ケンタいっきまーす!」

 銅色三個、銀色二個、金色三個、虹色三個

「すげーじゃん!どうしたんだよ!」

「ひさしぶりに車のパーツと家の拡張と家」

「家多いな!じゃー、俺が行くぞ」

 銅色が五個、銀色一個、金色が三個に虹が二個。

「おお。結界に俺も家だな」

「なんだよ、家しか今回出てねえじゃん」

「いつか使う時が来るって」

「まぁ、ダブりでもいいけどな」

「まぁな」

 俺とケンタはソファーに寝転びながら銅色のジャムパンを探している。

「サティジャムパンあったぞー」

 タッタッタッと走る音がして「ジャムパン」と元気よくダイブしてくるのでキャッチすると、ジャムパンのガチャを開けてもう食べている。

 あと三つあったが隠しておかないと食べちゃうからな。

「サティはいいよな、ジャムパンで機嫌が良くなるんだもんな」

「お前ももう一度やって見たらどうだ?」

「いいのか?」

「そんなにやりたいならやればいいよ」

 ダイジロウは大金貨をいれて回すと、銅色が五個、銀色が三個に金色が三個だった。

「あぁ。俺はダメだぁー!」

「あははは」

「あ!ジャムパン」

 サティが目ざとく見つけて開けるとメロンパンだった。

「これ美味しい?」

「美味いぞ?」

「あ、美味い!」

 こりゃ菓子パンは一日一個にした方がいいな。

 

 そんな時領主の館から使者がきた。

「たのもー!」

「んあ?何ですか?」

「魔法使いの三方のお家と聞いたのですが」

「あぁ。はいそうですね」

「これを領主様から預かっております」

「はい、拝見させてもらいます」

「わかりました。それじゃあ行きましょう」

「お前らも行くぞ」

 ダイジロウとケンタに言うと、

「「おう」」

 とでてくる。


「なんて書いてあったんだ?」

「家が欲しいんだとさ」

「あんな立派な館があるだろ」

「あれより小さくていいから俺らの使ってる家が欲しいとさ」

「アパートで味しめたな?」

「はぁ、当たって良かったな」

 ほんとだよ。

 館の横に建てればいいみたいだな。

「おぉ。きてくれたか!」

「はい、あの、ほんとに俺たちの家でいいんですか?」

「もうあの家じゃないと住みとーないのじゃ」

「わかりました、何処に建てますか?」

「ここに建ててくれ!」

「はい、それじゃあ、ほい!」

 俺たちのと少し違うみたいだけど立派な家に変わりはない。

「ほう!凄いな!これも魔法か?」

「まぁそんなもんです」

「すごいのぉ」

「中の確認は?」

「もちろんするのじゃ」

 中に入ると説明をして行く。

 目を輝かせて見聞きしている領主様は大層気に入ったみたいだ。

「よし、褒美じゃ」

「ありがたくもらいます」

 大金貨50枚だった。

「そなたらは収納魔法も使えるのか?」

「はい」

「なら移動させてもらえんかの」

「よろこんで」


 大移動だった。館の領主のものを全部ここに入れ込むつもりだ。

「これはいくらなんでも、入りきらないな」

「あ、拡張があっただろ?」

「あぁ。んじゃ、使うぞ」

 さらに広くなったのでなんとか収まった。

「よかやってくれたのぉ、褒美に追加してやる」

 追加で大金貨20枚貰った。

「ありがとうございます」

「こちらこそじゃ。また呼ぶと思うからまた頼むぞ」

「「「はい」」」


 あー楽な仕事だ。

「これで、大金貨70枚だろ?楽勝じゃねーか!」

「だな!楽すぎてつまんねーな」

「たまには狩りにでもいくか?」

「それもいいね」

「身体動かしてないからな」

 まぁ。レベルも上げたいしな。

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