第4話 ガチャ



 五日目、

 さて、今日から車中泊だ。

「そろそろゴブリン飽きてきた」

「ダイジロウが一番レベル低いだろーが」

 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ダイジロウ 22歳 

レベル6 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 E

魔 E

スキル 柔道 剣術


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


ケンタ 22歳

レベル8 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 E

魔 D

スキル 工作 鑑定 剣術


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


ジョー 22歳

レベル8 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 E

魔 D

スキル 剣術 収納


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


「せめてレベル10まであげるぞ?」

「まじでー?」

「あたりまえだろ!ゴブリンでこれなんだからほかのモンスター出て来て勝てるかよ!」

 ほんとうるさいなぁ!

「静かにしなさい!出てくるでしょうが!」

「ほら出て来た!」

 まえにはゴブリンと少しでかいゴブリンがわんさか!

「い、いくぞ!」

「「おう!」」

「とりゃ!」

「オラァ!」

「ちょっ!」

「そらぁ!」

「どっこいしょ!」

「ちょっ!」

「ダイジロウ!ちょっ!しか言ってないぞ!」

 見てみるとボコられてる。

「オラァ!」

 助けてやるとボコられてキレていた。

「うおおおおおぉ!」

「ダイジロウがキレた!」

「逃げるぞ」

「オガァァァァァァ!」

「ウガァァァァ!」

 でかいゴブリンを大外刈りでぶちのめす。

 俺らはゴブリンを斬って斬って斬りまくる。

「はあ、はあ、はあ、」

「ひぁ、ひぁ、ふぅ」

「ウガァァァァ!」

「「もういいっつーの!」」

 二人のツッコミが入ったところでようやく普通に戻ったダイジロウ。

「これを解体すんの?」

「げぇー」

「やるぞお前ら」

「へいへい」

 なんとか無事討伐できたからいいものをコイツらは!

「また来るかも知れないんだから急げよ」

「はいはい」

 くぅ!こいつらバカだ。


 討伐部位と魔石を取り出して水で洗う。

「あとのはどうする?」

「火魔法とかないからな、穴掘って埋めるか」

 シャベルを取り出して三人で交代で穴を掘り埋めて行く。

「つか、ジョーの収納に入んないの?」

「こんなの入れたくないわ!」

「えー。楽なのに」

「やだね」

 収納にゴブの死体なんか入れてたまるか。


「よし!あとはどうする?」

「他にモンスターがいないか探すぞ」

「げぇ、またゴブ?」

「文句垂れんな」

「他の出てこい!」

 ダイジロウは祈ってるがそんなうまいこと、

「ブルルルル」

「おい!猪だぞ!」

「おお、こいつは売れるだろ!」

「の前に倒せるか?」

「任せろ」

 猪が突進してくるのを牙を握って食い止めるダイジロウ。

「いまだ!」

「せやぁ!」

 剣で首元を斬りさくと猪は動かなくなった。

「血抜きってのしないといけないだろ?」

「足切って吊るせば良くね?」

 車からロープを出して縛って吊るすと血抜きが完了した。

「んじゃ収納よろしく」

「くそっ!わかったよ」

 なんで俺の収納に入るんだよ。入らなければよかったのに。

「よし!この調子で猪かかってこいヤァ!」

「ゴブ?」

「まーたゴブかよ!」

 そううまいこと行くはずもなくゴブリンとの戦いは続いたのであった。


「なぁ、ガチャやらねぇのか?」

「やる金があるか?」

「ないねー」

 猪はファングボアと言って、金貨で買い取ってもらえたが後のゴブリンは散々だった。

「銀貨にはなったがガチャれるほどはないなぁ」

 宿代を浮かすため車の中で寝る俺たち。ガチャが邪魔で仕方ない。

「一回だけやろうぜ!」

「それがガチャの闇だ」

「そんなこと言わずにさぁ」

「一回だけな」

 銀貨を投げ渡してやる。

「よし!ダイジロウ様の豪運を見よ!」

“ガチャガチャ”

「腕時計?」

「お!高く売れるんじゃねえか?」

「だな!」

 クロノグラフのかっこいい時計だった。


「ウスイさんはいらっしゃいますか?」

「はい。お待ちください」

 綺麗なお姉さんが対応してくれる。

「おぉ、また持って来たのかい?」

「はい!コレなんですけど」

「……こ。これは凄い!精密な動きをここまで再現するとは!」

「んで買い取って貰えますか?」

「よし、金貨五十枚でどうだ?」

「もう一声」

「じゃあ金貨六十枚だ!」

「よし売った!!」

 ウスイさんとの掛け合いも面白かったが、金貨六十枚で売れたんだ!

「今日はベットで寝るぞ!」

「「おお!」」

 車のベットで寝てるんだけどね。


 宿に泊まりガチャだけを取り出せないか試すとガチャだけが出た。

「よし!金貨でやってやろうぜ!」

「おぉ!豪勢だな!」

「いいのでろよ?」

 金貨を入れて回すと“ガチャガチャ”と言う音がなって十一個連続でカプセルが出て来た。

 色があって銅色が五個、銀色が四個、金色が一個、虹色が一個出た。

「これどう考えても虹色がいいやつだろう?」

「当たり前だろ!これは大金持ちになれるぞ!

 まず銅色から、

・フライパン

・トイレットペーパー

・BOXティッシュ五組

・軍手五十束

・靴下

「やっぱり銅色はこんなもんだな!」

「だな!銀色に期待だ」

・鉄の剣

・鉄の槍

・ロングボウ

・鉄の槍

「おぉ!槍いいじゃん!」

「だな!返り血浴びなくて済む!」

「次は金だ!」

・スキル 火魔法

「おお!魔法だ!」

「やった!魔法が出たぜ!」

「ラスト虹ですか」

・スキル 経験値二倍

「おおっほ!」

「誰が使うよ!」

「俺だろ?金貨でやるって言ったの!」

「おし!俺も金貨でやる」

「俺も」

 ダイジロウから、銅六個、銀四個、虹一個、

 ケンタは、銅五個、銀四個、金一個、虹一個、

 と言うわけで全員が何かしらのスキルを手に入れた。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ダイジロウ 22歳 

レベル9 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 D

魔 E

スキル 柔道 剣術

ユニーク スキル習得アップ

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


ケンタ 22歳

レベル10 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 D

魔 D

スキル 工作 鑑定 剣術 水魔法

ユニーク アイテムボックス

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


ジョー 22歳

レベル11 職業 冒険者

力 D

防 D

速 D

知 D

魔 D

スキル 剣術 収納 火魔法

ユニーク 経験値二倍

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

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