第12話 自爆
魔王「へへえへ」
クライス「ゴミクズが、ヘラヘラすんなよ、気持ち悪いな」
クライスの苛立ちはさらに加速する
すると、魔王の肉体ははまたもや石のように硬質化を始めた
ダイカン「なんだ...」
次第に魔王の身体は赤く光り始めた
ルーシェ「まさか!」
ルーシェは気づいた、魔王は自爆する気だと
ルーシェ「逃げてえええええ!!」
クライス「ルーシェ!!!!」
そのとき、ルーシェは赤く光る魔王に覆いかぶさった
クライス達を守るために
ドカーン!!!と大爆発が起き、海浜は砂嵐に包まれた
コロウや海浜に到着した兵士たち全員を巻き込むほどの威力だ
クライス「ん...」
クライスは目を覚ますと、そこにいたのは意識を失って倒れたダイカン、そして
瀕死状態で立ち上がった魔王、全身が焼け焦げたルーシェの姿だった
クライス「おい...ル、ルーシェ...」
クライスはよろよろとルーシェに向かって歩いた
ルーシェを抱えるが、彼女は目を開けない
クライス「おい、起きてくれ...ルーシェ...!」
ルーシェ「クラ...イス...生きて...」
ルーシェは最期の言葉を口にした
ルーシェ「カイラを...お願いね...」
クライス「ルーシェえええええ!!」
魔王「がぁあああああ!」
魔王はルーシェを抱えるクライスに喰らいつこうとした
コロウ「こっちだあああああ!!!化け物おお!!!」
コロウの叫び声が響き、魔王はコロウの方を向く
ニヤッと笑みを浮かべ、コロウの方へ走った
クライス「約束しただろ...王家から一緒に逃げるって...」
クライス「ごめんな...おれが弱いから...!」
そうしてルーシェは動かなくなった
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