第11話 変体
両足を切断され、砂浜に落ちて血を流す魔王は動けなくなってもにやにやと笑っていた
コロウ「何笑ってやがる」
ルーシェ「さっきの蜘蛛の形態とはまるで別人...これが進化体なの?」
クライスが肩を押さえてとぼとぼと歩いてきた
クライス「だが...これで魔王は終いだ、お前らどけ、俺がケリをつけてやる」
クライスは右足に魔力を込め始め、魔王を踏みつぶそうとした
クライス「じゃあな魔王、二度と生まれ変わんなよな」
そういうとクライスは魔王を踏んだ
その瞬間、魔王の肉体は変態を開始した
クライスの蹴りは細い両腕に見事に防がれてしまい、魔王の肉体は細身の体型から筋肉もりもりのマッチョな肉体へと変貌した
クライス「また進化か!?」
ルーシェ「みんな走って!」
魔王はクライスの脚を掴み、ブゥン!と吹っ飛ばした
コロウはバン!と銃弾を放つが、傷一つつかない
コロウ「クソ...!」
その瞬間、魔王の両脚は再生し、コロウの首をぎゅっと掴んだ
コロウ「離せ...!」
そのまま魔王はコロウを放り投げた
クライス「おらぁ!戻ってきたぞクソ野郎!」
クライスは拳に魔力を込め、魔王の顔面をぶん殴ったが、びくともしない魔王
その時、ヒューン!と誰かが降ってくる
ダイカン「そぉらあ!」
ドバーン!と砂浜に砂嵐が起き、薙刀を持った赤髪の大男が立っていた
クライス「ダイカン!」
ボルケーノ王国、王子のダイカンだった
ダイカン「加勢するぞ!クライス!」
魔王はニヤッと笑い、ダイカンに向かってぶん殴ったが、ダイカンはそれを受け止めた
ダイカン「なんてパワーだ!これが魔王の力か!」
ダイカン「だが、おれの魔法も侮ってもらっては困るなぁ!」
ダイカンは両腕を魔王に構えた
ダイカン「炎波!」
炎波とは、火炎魔法の一種で炎の波を起こし、総対物にぶつける
ばっしゃーん!と火炎の波は魔王を飲み込んだ
ダイカン「どんなもんだい」
魔王は後方に吹っ飛んだが、ほどなくして立ち上がった
クライス「まだ死なねぇか」
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