鳴上 空 3

「え…」


「なんで…あいつと空ちゃんが…」


「空先輩…」


「クソッ!別れてなかったのかよ!」


「はぁー…もうどうでもいいや…なにもかも…」



「お、おい…目立つからもうやめない?歩きにくいし」


「えー!ヤダヤダ!離れたくない!」


俺と空は一緒に学校へ登校していた…俺が空にバックハグしながら…


一緒に教室に入った途端クラスの連中が一斉にこっちを見た…皆かなり驚いている表情だった


「センセー来るまでぎゅーだからね!」


空は俺の膝に乗ってきた


「……スーハー…スーハー……チュゥ」


「っ…」


空が恥ずかしがる素振りを見せず俺に抱きつき皆が見てるのに首にキスマを付けてきた


「嘘だろ……」


「…………神はいないのか….」


「うわー空ちゃん、幸せそー」


「あー、こりゃ学校中が荒れるなー」


クラスの連中はさまざまな反応だった


そして授業が始まり一旦離れてしっかり授業を受けた


だが授業の内容は頭に入らなかった…悠里と空の事で頭がいっぱいだった


悠里は歳を少し誤魔化してキャバクラで働いているから空との関係はバレる事はほぼほぼないだろう…


空とはまだ付き合ってはいない…だが…正直空の事も気になっている


空との行為はお互い付き合いが長かった事もあり、どちらも気持ち良くなれる場所を知っている


悠里との行為はスローが多く気持ち良さよりも愛情を優先している


どっちも好きだがずっと空との激しい行為で育ってきた俺の身体は

完全に空を求めている…


悠里への愛は本物だ…頭では分かっている…けど身体は……


クソッ!……もう色んな感情でぐちゃぐちゃだ……俺は一体どうすれば……


ーーー


「お弁当持ってきたから裏の公園行こ?」


「ああ…」


公園に着きベンチに座った


「はい!これ!暁人の為に筋肉弁当作ったよ!」


弁当には鶏胸肉や牛肉、ブロッコリーが入っていた…


「あとご飯!500gだよね?」


「うん」


筋肉を作るには欠かせない食材だらけだった…付き合っていた頃はほぼ毎日作ってきてくれた


「うん…美味いよ」


「ほんとに!やったー!」


昼メシを食べ終わった後しばらくして


「空…」


「ん?」


「俺……正直お前の事また好きになり始めている…けどさ俺には悠里がいるんだ…悠里の事も好きなんだ…」


俺は全て正直に話す事にした


「悠里とは良い関係を築いている…特に不満もない…」


「このまま結婚したいと思っている……だけど…」


「どうしてもお前の事が頭に入ってくるんだ…」


「俺、一体どうすればいいのか分わからなくなっている」


「もう頭が痛くてさ…参ったよ」


そう言うと空が抱きついてきた


「私と悠里さんどっちか選ぶなんてしなくていいよ」


「え?」


「どっちも彼女にすればいいんだよ」


「なっ…けどそれは……」


「大丈夫だよ…バレないって…」


「私さ、前みたいに束縛しないし、何か嫌と思った事あれば言って?直すから」


空の悪魔の囁きだ…頭では分かっている…最低な事だってのは


「空……俺……」


「暁人……」


空はキスをしてきた……先週部室でされた時と違う感情が出てきた


「私には暁人しかいないの…暁人以外何もいらない……好き…大好き」


もう限界だった……


「空!」


俺は空に抱きつきキスをした


「ん…」


「空…好きだ……」


「うん…私も……」


俺と空は公園のトイレに入り行為を始めた……




「うわーまじでやってんじゃん!」


「ほら!言ったでしょ!絶対ヤるって!」


「じゃー早速隠し撮りしよっか」


「トイレの近くに行って音を録音して最後にトイレから一緒に出て来た所を撮ればいいんだよね?」


「そー、頑張ってー」


「でもさ、この脅し効くの?空の奴には絶対効かないでしょ…教室で皆がいる前であんな事してるんだし」


「脅すのは空じゃねーよ」


「暁人の方だよ…」


「え?なんで暁人クンなの?」


「実はさ、あいつ次問題起こしたら退学なんだってよ」


「え!マジ!」


「マジマジ、んでこの一部始終で脅してあいつをウチの物にすんの」


「なるほどねー、桃花ちゃん暁人クンの事高一の頃から狙ってたしね〜」


「うん…空と別れてから少しずつ話してたからいずれ…なんて思ってたけど…まさか復縁するなんて…」


「確かにねー、びっくりしたよねー しかも桃花ちゃん今日の朝マジ顔死んでたしマジツラそーだったね」


「いや…マジでツラかった…けど今からウチの奴隷に出来るって思うとゾクゾクする」


「私にもたまに貸してねー」


「は?無理…つかあんた彼氏いるでしょ」


「えー、アイツはもー飽きちゃったー」


「暁人クンを寝取るんだったら私のテクも必要になるって、だって桃花ちゃん処女じゃん…ププ」


「…チッ……でも確かに寝取るだったら理衣の力も必要か…」


「うんうん!」


「じゃー暁人と二人っきりは駄目…必ず私がいる所でシて」


「3Pって事ー?」


「うん、だってあんたに寝取られそうだし…」


「あ、バレた?えへへ」


「もうっ…ほらさっさと撮ってきて!」


「はーい」



ふふ…暁人…絶対アンタを空から寝取ってやるから……

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