第5話 愛に近づけたかな。。(最終話)
あれから、母リオンは、また仕事へ。
真緒が父であるアリオスおじさんの背中を押した事で母とおじさんは、一緒に行く事に。
父は二人を見送ると、僕ら二人に
「いつかお前達の、愛し合う姿をあのアリオスとリオンのように見られそうだな。。」
真緒が顔を赤くして
「そんなの、わかんないわよ!!」
ロイ「なぜだ? 私の息子に不満でも?」
真緒が僕を見る
「だって・・・オニーが女性ばかりな処へ行けば、きっとパパみたいに、モテモテ💞💞でしょ。」
僕はキョトンだ
真緒の言わんとする事が理解できない。
「僕はこの世界からは、出ないけど。。」
真緒「こちらの世界にも女性はいるもの。。」
すると、父は
「心配ならば、契りでも交わすがよかろう。」
真緒、僕「契り?・・・」
僕らが互いに首を傾げていると、父は笑いながら
「まだまだ、そなた達の巣立ちは先だと言う事だな。
真緒よ、私の手料理を沢山食べるが良いぞ!
母であるリオンも私のこの手料理にまいり、惚れたのだから。。。
実に単純だったぞ。。」
僕はなんだか、父がセト神様に見えた。
「父さんの魔王の素質は、セト神様からのものなんだな。。」
ロイ「そうだ。教えの父であるからな。。ハハハ!!」
セト神「なんだか、嬉しそうじゃのう。。ロイ。子供達がまだまだ、我が手元にいると感じ、嬉しいのじゃろう。。巣立ちは寂しいものであるからのう。。」
ジャン「セト神様、またこんな所でさぼってると、国常立尊様に叱られますよ。。」
ジャンおじさんがセト神様を連れに来たようだ。
真緒はセト神様に質問する。
「契りを交わすって?なあに?」
ジャン「うっ!!、、また変な事を子供達に吹き込まないでください!」
セト神「私ではない!、、無実である!!」
ジャンおじさんに詰め寄られる様を見てはまた笑っている、真緒。
あぁ、、やっぱり、あの幸せそうな笑顔でこれからもいてほしいな。。
そう、思っていると、父は、横から
「愛に一歩近づいた証だ。
大事にするのだ。」
そう、僕に伝えてきたのだった。。
✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣
如何だったかな。
我が息子の初めての書き手である。
子供は、時として親を超える純粋さを持つ。
子供達から親は学ぶ事も多いと言えるだろう。
未来からの話とは言え、今の自分よりも大人を感じるものだ。。
読んで頂いた方々が何か感じられたらなら、それを大事にして頂きたく思う。
ロイ
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。
1つの子供の姿を通し、親と子供の関係を考えさせられます。
また、親達とは違う道を純粋無垢な精神で成長する様に頭が下る思いです。
皆様の心に良き物が何か残りましたら
幸いに存じます。
今回は「桜の舞う下で」の特別編としましたが、シリーズの続きが書けましたら、嬉しく思います。
ありがとうございました。
ジャン
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