第4話 真緒の気持ち

「パパ、オニーに会いたい!」

真緒からの一言でアリオスおじさんと真緒がやって来た。


「ロイとリオンは?」

アリオスおじさんが尋ねると奥から父の姿が。


ロイ「まだ、眠っている。目覚めたらこちらへ呼ぼう。」


真緒の表情が明るくなるのがわかる。


アリオス「そうか。。まだ眠っているんだな。。」


ロイ「そなたも暫くリオンには会えてないのだろう。」


アリオス「あぁ。。確かにな。。」


真緒「パパ・・・寂しいね。。」


アリオスおじさんは、微笑み真緒を抱きしめ

「お前がいてくれるだけで、大丈夫だ。。ママが目覚めたら沢山話そうな。。」


真緒「うん。。。」


僕は父を見る。

そして、父はアリオスおじさんと真緒を見ていた。。


『愛する』とは覚悟なのだと。

そう、アリオスおじさんに言っているかのように感じた。



そうして、眠っている母が目覚めると、一目散に母に抱きつく真緒だった。


頭を撫でながら、何も言わない。

僕を見て、おいでと言わんばかりな母。ちょっと照れくさい気持ちがした。。


真緒の横に座わると僕の手を握ってくれた。。。


そして、アリオスおじさんの方を見れば、おじさんは、泣きそうになっていた。


リオン「子供達をありがとう。。」


ただ、そう言っただけだがアリオスおじさんには何かが伝わったかのようだった。。


会話はほとんど無いが、確かな絆がそこに、感じる僕だった。。


父を見ると、微笑み返してくれた。




アリオス「暫くはいられるんだろ?」


リオン「うん。。働きすぎだって、ジャンが神々様に掛け合ってくれたの。でも、戻らなければ・・・蔓延してしまう。。」


アリオス「そうなんだな。。早く、自然とバランスがとれたらいいよな。」


リオン「ジャンが時に代わりにしてくれるけど。 大変みたい。。。」


アリオス「俺が一緒に行くよ。」


リオン「真緒が独りになる。。だから側にいてあげてほしい。。」


真緒「ママ!大丈夫だよ、私!

パパが暫くいなくても、、オニーがいるし、他のおじ様が沢山だもの。。


パパだって寂しいよ。。。」


アリオス「真緒・・・。」


ロイ「子供の方が、まるで大人だな。。。親がしっかりせねばな。。」



すると、いきなりな煙が立ち込める。

「ババーン!! セト神登場!!」


いきなりなセト神様の登場の背後には

なぜか、ジャンおじさんと、カイムおじさん。

「・・・・」二人は、ポカンとしている。


セト神「ほれ、そなた達も同じようにやらぬか!」


カイム「絶対に嫌ですよ!」

ジャン「俺達は、セト神様にはなれません。。。😑😑」


真緒がケラケラと笑っている。


幸せそうな、あの笑顔をずっと見ていたい僕だった。。

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