太陽に待たされて
摂氏七十度
そこ
二つ、重なる硝子に手を当てて、温かみを味合うのは、もう慣れである。その先にあるのは、“おそらく太陽”、その域を超えない物だ。
皆、身を焦がし、寝かされたと思えば、白衣に身を食われる。そうであるからこそ、太陽はあると結論を保てるのも事実である。
その聖域の中で執行される事はあまりにコンクリートの裏であるばかりだ。あれが陰口を叩いているだとか、菓子が食えないだとか、日照権を握っていないには、それなりの理由がある。私もそこに在る事は否定できない。
付く息があるだけで幸せであるという事を、忘れていた私が。そして、コンクリートの1番の底が。
目が落ちそうな位、下を向いて、木目に理由を数えてる。
床に軋む、足を聞いて、立ってる事を知った。歩いている事を知った。
1番に、幼稚なのは自分でないか。
ここに居るその理由はマントルで生じる物になる為では無い。
太陽は沈んでいた。
明日も上がってくるのだろうか。果たして、障壁を隔ててるのだろうか。照る光に、目が眩みそうだ。
太陽に待たされて 摂氏七十度 @kawaq
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