誰も彼も本当は孤独だし、『誰か』が必要なんだと思う

将平(或いは、夢羽)

誰も彼も本当は孤独だし、『誰か』が必要なんだと思う

透明な朝だと思う 

目が覚めてまず思うのは

今日は昨日の続きだ、と。


透明な僕。

いっそさぁ、消えてくれよと吐き捨てたとき音がする

「ねぇ居るんでしょ?」

足音と透き通る声 鼓膜を揺らす


ノック音、断りもなく開く扉、

僕のバリアは君の前には脆すぎる 


屈託のない笑顔はさ

僕の為には使うなよって、いつだって思ってるけど言えなくて

「飽きないよねえ」皮肉に笑う


僕なんて居なくなれ!と思うのに

どうしていつも泣きそうになる


目を逸らす。張り裂けそうだ。

どうして?

飽きもせずにさ、僕のところへ来るんだろ 


何もない僕。

灰色のこの世界には上手く溶け込む


君だけは溶け込まないで欲しいのに

どうしていつも拒めないんだ


どうせさぁ人間なんて、

何処までも独りぼっちで孤独なんだよ。


嗤うんだ、卑屈になって諦めて、

誰も他人を理解できない。


君は言う「私達はね、欠けてるの」

透き通る声。謳うみたいに。


真っ白な頬がほんのり朱に染まる

潤んだ瞳。僕を貫く。


「人間は、だから一人で居れないの。

私がそうよ。貴方と居たい」


お節介嘘つき偽善、そう思う

僕は醜い。君は綺麗だ。


何処までも孤独はいつも付きまとう

「僕たちはさぁ解り合えない」


口を出た拒絶の響き。君は笑む。


ポロリと溢す涙の意味を知らなくて。

まんまと僕は、手を握る。


嘘つきだな、とやっぱり思う。


何処までも平行線だ。それでもさ、

いいんだったら。傍にいるから。

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誰も彼も本当は孤独だし、『誰か』が必要なんだと思う 将平(或いは、夢羽) @mai_megumi

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